@IDX:62400
@OFF:0xe8
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:62401
@OFF:0x11a
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:62402
@OFF:0x148
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:62403
@OFF:0x1cc
@SPK:
@JPN:　微睡の海をたゆたう僕の耳に、微かに聞こえるもの　がある。
@ENG:

@IDX:62404
@OFF:0x214
@SPK:
@JPN:　ゆっくりと覚醒へと向かう意識。
@ENG:

@IDX:62405
@OFF:0x242
@SPK:
@JPN:　瞼を照らす日差しが目覚めをさらに加速する。
@ENG:

@IDX:62406
@OFF:0x28e
@SPK:
@JPN:　ん……？
@ENG:

@IDX:62407
@OFF:0x2a6
@SPK:
@JPN:　電話……？
@ENG:

@IDX:62408
@OFF:0x2c0
@SPK:
@JPN:　なんで電話が鳴ってるんだ？
@ENG:

@IDX:62409
@OFF:0x2fc
@SPK:
@JPN:　半覚醒状態の身体に鞭打って、何とか黒電話の受話　器を掴む。
@ENG:

@IDX:62410
@OFF:0x346
@SPK:
@JPN:　寝転がったまま電話に答える。
@ENG:

@IDX:62413
@OFF:0x3c0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あい、もしもし……。
@ENG:

@IDX:62415
@OFF:0x423
@SPK:［女の声］
@JPN:　あ、やっと出た。
@ENG:

@IDX:62418
@OFF:0x46b
@SPK:[\protag]
@JPN:　だれ？
@ENG:

@IDX:62420
@OFF:0x4b8
@SPK:［女の声］
@JPN:　『だれ？』じゃないわよ！
@ENG:

@IDX:62423
@OFF:0x508
@SPK:[\protag]
@JPN:　もしかして……真魚か？
@ENG:

@IDX:62425
@OFF:0x563
@SPK:［真魚］
@JPN:　ぴんぽ～ん……じゃなくって！！
@ENG:

@IDX:62428
@OFF:0x5b9
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんだ？　朝から大きな声出して……？
@ENG:

@IDX:62430
@OFF:0x628
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう、きみのせいでしょ！　一体なにやってるの？
@ENG:

@IDX:62433
@OFF:0x68e
@SPK:[\protag]
@JPN:　なにって……寝てたんだけどこの電話で起こされた。
@ENG:

@IDX:62435
@OFF:0x703
@SPK:［真魚］
@JPN:　はあ？　いま何時か分かってる？
@ENG:

@IDX:62438
@OFF:0x759
@SPK:[\protag]
@JPN:　いま？　って…………ええ！？
@ENG:

@IDX:62440
@OFF:0x7ba
@SPK:［真魚］
@JPN:　分かったみたいね。じゃ、待ってるから。
@ENG:

@IDX:62441
@OFF:0x822
@SPK:
@JPN:　真魚の奴、ずいぶん怒ってるみたいだ……。
@ENG:

@IDX:62442
@OFF:0x85a
@SPK:
@JPN:　それはそうだろう。
@ENG:

@IDX:62443
@OFF:0x87c
@SPK:
@JPN:　僕の仕事は朝の８時から。
@ENG:

@IDX:62444
@OFF:0x8a4
@SPK:
@JPN:　だが、時計が指す今の時刻は……。
@ENG:

@IDX:62445
@OFF:0x8d4
@SPK:
@JPN:　午前８時半過ぎ……。
@ENG:

@IDX:62447
@OFF:0xa98
@SPK:［真魚］
@JPN:　んも～、何回電話したと思ってるの！
@ENG:

@IDX:62450
@OFF:0xaf2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ごめん、ホントごめん。
@ENG:

@IDX:62452
@OFF:0xb4d
@SPK:［真魚］
@JPN:　最後だからってタルんでるんじゃないの？
@ENG:

@IDX:62455
@OFF:0xbab
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなのかなぁ……って、え？　最後？
@ENG:

@IDX:62457
@OFF:0xc8a
@SPK:［真魚］
@JPN:　あれ、聞いてないの？　遺体の清掃、これで最後だよ。
@ENG:

@IDX:62460
@OFF:0xcf4
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、確か副院長は２週間って言ってたような気がするんだけど……まだ１３日目だぞ？　いいのか？
@ENG:

@IDX:62462
@OFF:0xe0f
@SPK:［真魚］
@JPN:　『いいのか？』って私に聞かれても知らないわよ。副院長先生が今日で終わりだって言ってるんだからいいんじゃないの？
@ENG:

@IDX:62465
@OFF:0xeb5
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……副院長が言ってるんならいいんだろうな。それにしても最後か……。
@ENG:

@IDX:62467
@OFF:0xfb8
@SPK:［真魚］
@JPN:　あれ、何遠い目してんの？　もしかして名残惜しいとか？
@ENG:

@IDX:62470
@OFF:0x1024
@SPK:[\protag]
@JPN:　バカ言ってんなよ。こんな仕事、名残惜しいわけないだろ。
@ENG:

@IDX:62472
@OFF:0x1115
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、何？
@ENG:

@IDX:62475
@OFF:0x1159
@SPK:[\protag]
@JPN:　よく最後まで頑張れたなって思ってさ。
@ENG:

@IDX:62477
@OFF:0x11c2
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふ～ん、でも最近はだいぶ余裕があるみたいに見えてたけど？
@ENG:

@IDX:62480
@OFF:0x1232
@SPK:[\protag]
@JPN:　うん、まあ、だいぶ慣れてはきたな。
@ENG:

@IDX:62482
@OFF:0x1299
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふ～ん、そうなんだ。ってことはもう死体を見ても全然平気？
@ENG:

@IDX:62485
@OFF:0x1309
@SPK:[\protag]
@JPN:　全然平気ってことはない。怖いものはやっぱり怖いよ。
@ENG:

@IDX:62487
@OFF:0x1380
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ怖いのを我慢できるようになったんだ。
@ENG:

@IDX:62490
@OFF:0x13e2
@SPK:[\protag]
@JPN:　う～ん、それはちょっと違うかな。
@ENG:

@IDX:62492
@OFF:0x1447
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、何？
@ENG:

@IDX:62495
@OFF:0x148b
@SPK:[\protag]
@JPN:　怖いのを我慢できるようになったって言うよりも、我慢できる怖さになったってことかな。
@ENG:

@IDX:62497
@OFF:0x1598
@SPK:［真魚］
@JPN:　我慢できる怖さ？
@ENG:

@IDX:62500
@OFF:0x15e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう。最初の頃は、死体がどういうものか全然分かってなかったからさ……自分勝手に想像して、どんどん怖いものだって思い込んじゃってたんだよね。
@ENG:

@IDX:62502
@OFF:0x1725
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、それ分かるような気がする。知らないと余計に怖くなったりするもんね。
@ENG:

@IDX:62505
@OFF:0x17a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　だろ？　それがさ、最近、死体は死体だってことが分かってきたんだよ。
@ENG:

@IDX:62507
@OFF:0x18a0
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　死体は死体？　どういうこと？
@ENG:

@IDX:62510
@OFF:0x18fc
@SPK:[\protag]
@JPN:　つまりさ、死体は死体であって、幽霊とか化け物じゃない。ただの死体なんだって思えるようになったんだ。
@ENG:

@IDX:62512
@OFF:0x1a1d
@SPK:［真魚］
@JPN:　ただの死体……。
@ENG:

@IDX:62515
@OFF:0x1a65
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう。ヒトの形してるから勘違いしちゃうけどさ、結局はただの物なんだよ……って、これはちょっと言い過ぎかもしれないけど。
@ENG:

@IDX:62518
@OFF:0x1b13
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう考えられるようになったらさ、確かに不気味で怖いんだけど、我慢できないレベルではなくなったんだ。
@ENG:

@IDX:62520
@OFF:0x1bba
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふーん。
@ENG:

@IDX:62523
@OFF:0x1bfa
@SPK:[\protag]
@JPN:　だからさ、普通じゃない死体……例えば、すごく傷ついた死体なんかきたら今でもビビッちゃうと思うよ。
@ENG:

@IDX:62525
@OFF:0x1d19
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！
@ENG:

@IDX:62528
@OFF:0x1d57
@SPK:[\protag]
@JPN:　なに？
@ENG:

@IDX:62530
@OFF:0x1e1c
@SPK:［真魚］
@JPN:　こんなこと話してる場合じゃないって！　今日の仕事はこれからなんだよ？
@ENG:

@IDX:62533
@OFF:0x1e98
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか、そう言えばそうだったな。
@ENG:

@IDX:62535
@OFF:0x1f73
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃ、ミーティングするよ。
@ENG:

@IDX:62538
@OFF:0x1fc5
@SPK:[\protag]
@JPN:　おう。
@ENG:

@IDX:62540
@OFF:0x2010
@SPK:［真魚］
@JPN:　今日洗ってもらうご遺体は、女性女性男性の３体。
@ENG:

@IDX:62543
@OFF:0x2076
@SPK:[\protag]
@JPN:　女性女性だん……って３体ぃ！？
@ENG:

@IDX:62545
@OFF:0x20d9
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっ、だから急がないといけないの。
@ENG:

@IDX:62547
@OFF:0x2140
@SPK:［真魚］
@JPN:　３体とも大したキズはなし。ただし、男性の腹部に古い手術痕あり。大丈夫だと思うけど開かないように……だって。
@ENG:

@IDX:62550
@OFF:0x21e2
@SPK:[\protag]
@JPN:　３体……。
@ENG:

@IDX:62552
@OFF:0x22a7
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ！　聞いてた？
@ENG:

@IDX:62555
@OFF:0x22f1
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああ。女女男で男は腹にキズがある、だろ？
@ENG:

@IDX:62557
@OFF:0x23d8
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、そう。分かってればいいや。じゃ、私上に行ってるね。
@ENG:

@IDX:62560
@OFF:0x246a
@SPK:[\protag]
@JPN:　なあ！！　何でいっぺんに３体なんだ？
@ENG:

@IDX:62562
@OFF:0x24d3
@SPK:［真魚］
@JPN:　知らないわよ。最終日だからサービスなんじゃないの？
@ENG:

@IDX:62565
@OFF:0x253d
@SPK:[\protag]
@JPN:　こんなサービスいるか！
@ENG:

@IDX:62566
@OFF:0x264a
@SPK:
@JPN:　一度に３体。
@ENG:

@IDX:62567
@OFF:0x2666
@SPK:
@JPN:　まあ、一日３回よりはマシな気がするけど……。
@ENG:

@IDX:62568
@OFF:0x26a2
@SPK:
@JPN:　でもなぁ……。
@ENG:

@IDX:62569
@OFF:0x26cc
@SPK:
@JPN:　ブツブツ言いながらも作業に入る。
@ENG:

@IDX:62570
@OFF:0x26fc
@SPK:
@JPN:　最初に浮き上がってきたのは女性。
@ENG:

@IDX:62571
@OFF:0x272c
@SPK:
@JPN:　それほど若くもなく、それほど美人でもない。
@ENG:

@IDX:62572
@OFF:0x2766
@SPK:
@JPN:　豊かな乳房に、豊かな臀部。
@ENG:

@IDX:62573
@OFF:0x2790
@SPK:
@JPN:　そして、豊かなウエスト。
@ENG:

@IDX:62574
@OFF:0x27b8
@SPK:
@JPN:　豊満なボディが僕の目の前に横たわっている。
@ENG:

@IDX:62575
@OFF:0x27f2
@SPK:
@JPN:　これはもうぽっちゃりというレベルではない。
@ENG:

@IDX:62576
@OFF:0x282c
@SPK:
@JPN:　その手の趣味の人にとっては堪らないものなのかも　しれないが、できれば僕はゴメンこうむりたい。
@ENG:

@IDX:62577
@OFF:0x28a8
@SPK:
@JPN:　引き上げて水をかける。
@ENG:

@IDX:62578
@OFF:0x28ce
@SPK:
@JPN:　デッキブラシで擦る。
@ENG:

@IDX:62579
@OFF:0x28f2
@SPK:
@JPN:　ゆさゆさと揺れる乳房。
@ENG:

@IDX:62580
@OFF:0x2918
@SPK:
@JPN:　ゆさゆさと揺れる腹肉。
@ENG:

@IDX:62581
@OFF:0x294e
@SPK:
@JPN:　次々と作業を進めていく。
@ENG:

@IDX:62582
@OFF:0x2976
@SPK:
@JPN:　うつ伏せにした時に、身体の重みで潰されたお腹が　多少気になったが、作業の手は止めない。
@ENG:

@IDX:62583
@OFF:0x29dc
@SPK:
@JPN:　背中……脇の下……尻の間。
@ENG:

@IDX:62584
@OFF:0x2a1e
@SPK:
@JPN:　水で流して、再び仰向けにする。
@ENG:

@IDX:62585
@OFF:0x2a4c
@SPK:
@JPN:　最後にもう一度水で流して、１体目終了。
@ENG:

@IDX:62586
@OFF:0x2a96
@SPK:
@JPN:　２体目の邪魔になるので部屋の隅に片づける。
@ENG:

@IDX:62587
@OFF:0x2ad0
@SPK:
@JPN:　顔は壁に向けておく。
@ENG:

@IDX:62588
@OFF:0x2af4
@SPK:
@JPN:　逆にしておくと、仕事振りを観察されているみたい　でなんだかイヤだからだ。
@ENG:

@IDX:62589
@OFF:0x2bae
@SPK:
@JPN:　２体目を引き上げる。
@ENG:

@IDX:62590
@OFF:0x2bde
@SPK:
@JPN:　今度は男性。
@ENG:

@IDX:62591
@OFF:0x2bfa
@SPK:
@JPN:　……かなり新鮮な感じがする。
@ENG:

@IDX:62592
@OFF:0x2c26
@SPK:
@JPN:　というのも、今まで洗ってきた男性の遺体は、全て　僕よりも年上の感じの人ばかりだったからだ。
@ENG:

@IDX:62593
@OFF:0x2c90
@SPK:
@JPN:　いま僕の目の前に横たわっているのは、若い男性の　遺体。
@ENG:

@IDX:62594
@OFF:0x2cd6
@SPK:
@JPN:　おそらく僕と同い年くらい。もしかしたら年下かも　しれない。
@ENG:

@IDX:62595
@OFF:0x2d30
@SPK:
@JPN:　さらに水をかけてデッキブラシに力を込める。
@ENG:

@IDX:62596
@OFF:0x2d6a
@SPK:
@JPN:　若さゆえか、肌がかなり綺麗な色をしている。
@ENG:

@IDX:62597
@OFF:0x2db0
@SPK:
@JPN:　顔をタワシで擦る。
@ENG:

@IDX:62598
@OFF:0x2dd2
@SPK:
@JPN:　割と端正な顔つき。
@ENG:

@IDX:62599
@OFF:0x2df4
@SPK:
@JPN:　おそらく生前はモテたのではないだろうか。
@ENG:

@IDX:62600
@OFF:0x2e58
@SPK:
@JPN:　何だこれは……。
@ENG:

@IDX:62601
@OFF:0x2e78
@SPK:
@JPN:　股間に移動して、作業の手がピタリと止まる。
@ENG:

@IDX:62602
@OFF:0x2eb2
@SPK:
@JPN:　黒くゴツゴツした肉の塊。
@ENG:

@IDX:62603
@OFF:0x2eda
@SPK:
@JPN:　ダラリと垂れ下がってはいるが、僕を威嚇している　ようなその風格。
@ENG:

@IDX:62604
@OFF:0x2f3a
@SPK:
@JPN:　顔を見る。
@ENG:

@IDX:62605
@OFF:0x2f54
@SPK:
@JPN:　僕と同年代の男性。
@ENG:

@IDX:62606
@OFF:0x2f76
@SPK:
@JPN:　股間を見る。
@ENG:

@IDX:62607
@OFF:0x2f92
@SPK:
@JPN:　歴戦のツワモノ。
@ENG:

@IDX:62608
@OFF:0x2fc8
@SPK:
@JPN:　…………負けた。
@ENG:

@IDX:62609
@OFF:0x2fe8
@SPK:
@JPN:　別にそれだけで男の優劣が決まるわけではないのは　分かっているが、明らかに敗北感を覚えた。
@ENG:

@IDX:62610
@OFF:0x3050
@SPK:
@JPN:　こんな凶悪なモノ、今まで洗ってきた男性の遺体に　はついていなかった。
@ENG:

@IDX:62611
@OFF:0x30a4
@SPK:
@JPN:　一体彼は何者なんだろう。
@ENG:

@IDX:62612
@OFF:0x30de
@SPK:
@JPN:　だが、それを知る術は僕にはない。
@ENG:

@IDX:62613
@OFF:0x310e
@SPK:
@JPN:　と言うより、知りたくもない。
@ENG:

@IDX:62614
@OFF:0x313a
@SPK:
@JPN:　生前の彼は、生きるフィールドが僕とは全く違って　いたのだ。
@ENG:

@IDX:62615
@OFF:0x3184
@SPK:
@JPN:　おそらく彼にとっては、女性とつき合っているのが　常態で、フリーなのは、少し休みたい時だけだった　のではないだろうか。
@ENG:

@IDX:62616
@OFF:0x3208
@SPK:
@JPN:　あまりにも違いすぎる生き方。
@ENG:

@IDX:62617
@OFF:0x3234
@SPK:
@JPN:　同世代ということで、今までは彼に親近感を感じて　いたけれど、今ではそれが逆に彼との距離を感じさ　せる原因になっている。
@ENG:

@IDX:62618
@OFF:0x32d0
@SPK:
@JPN:　そんなことを考えているうちに、２体目の彼の身体　を洗い終わっていた。
@ENG:

@IDX:62619
@OFF:0x3324
@SPK:
@JPN:　３体目を洗うスペースを開けるために、彼の身体を　片づける。
@ENG:

@IDX:62620
@OFF:0x3384
@SPK:
@JPN:　１体目の女性にピッタリくっつける。
@ENG:

@IDX:62621
@OFF:0x33b6
@SPK:
@JPN:　まるで恋人同士が寄り添っているようにも見えた。　
@ENG:

@IDX:62622
@OFF:0x3406
@SPK:
@JPN:　さて、あと１体だ。
@ENG:

@IDX:62623
@OFF:0x3428
@SPK:
@JPN:　僕はグッと腰を伸ばして、左右に身体を振る。
@ENG:

@IDX:62624
@OFF:0x3462
@SPK:
@JPN:　コキッ、コキッと音がして、腰が楽になったような　気がする。
@ENG:

@IDX:62625
@OFF:0x351a
@SPK:
@JPN:　３体目は引き上げる前から分かっていた。
@ENG:

@IDX:62626
@OFF:0x3550
@SPK:
@JPN:　『女女男』から『女男』を引いたら残りは一つ。
@ENG:

@IDX:62627
@OFF:0x358c
@SPK:
@JPN:　……つまり、女性の遺体だ。
@ENG:

@IDX:62628
@OFF:0x35b6
@SPK:
@JPN:　１体目の女性とはまったく逆。
@ENG:

@IDX:62629
@OFF:0x35e2
@SPK:
@JPN:　細くキュッと締まったウエスト。
@ENG:

@IDX:62630
@OFF:0x3610
@SPK:
@JPN:　限りなく平らに近い胸。
@ENG:

@IDX:62631
@OFF:0x3636
@SPK:
@JPN:　鳥のような脚。
@ENG:

@IDX:62632
@OFF:0x3654
@SPK:
@JPN:　年齢的には妙齢といっていい頃だろう。
@ENG:

@IDX:62633
@OFF:0x3688
@SPK:
@JPN:　だが、この体つきのおかげでよく分からない。
@ENG:

@IDX:62634
@OFF:0x36d0
@SPK:
@JPN:　何かの病気だったのだろうか。
@ENG:

@IDX:62635
@OFF:0x36fc
@SPK:
@JPN:　ここまで痩せ細るなんて、どんな食生活を送ってい　たのだろう。
@ENG:

@IDX:62636
@OFF:0x3748
@SPK:
@JPN:　水をかけてデッキブラシで優しく擦る。
@ENG:

@IDX:62637
@OFF:0x377c
@SPK:
@JPN:　いつもより優しく、いつもより丁寧に。
@ENG:

@IDX:62638
@OFF:0x37b0
@SPK:
@JPN:　あまり強く擦っては、皮膚が剥がれてしまうような　気がしたからだ。
@ENG:

@IDX:62639
@OFF:0x3818
@SPK:
@JPN:　顔を擦る。
@ENG:

@IDX:62640
@OFF:0x3832
@SPK:
@JPN:　げっそりと痩せた顔。
@ENG:

@IDX:62641
@OFF:0x3856
@SPK:
@JPN:　だが、顔立ち自体はかなりの美形だ。
@ENG:

@IDX:62642
@OFF:0x3888
@SPK:
@JPN:　これで、きちんとした肉づきをしていたら僕は魅了　されてしまったかもしれない。
@ENG:

@IDX:62643
@OFF:0x38f2
@SPK:
@JPN:　想像の中で補完してみる。
@ENG:

@IDX:62644
@OFF:0x391a
@SPK:
@JPN:　身体の各部に適度の脂肪がつき、女性らしいライン　を持った彼女。
@ENG:

@IDX:62645
@OFF:0x3968
@SPK:
@JPN:　その頬は柔らかそうで、薔薇のような可憐な唇を備　えている。
@ENG:

@IDX:62646
@OFF:0x39b2
@SPK:
@JPN:　スッと通った鼻梁。長いまつげと形のいい眉。
@ENG:

@IDX:62647
@OFF:0x39ec
@SPK:
@JPN:　豊かな黒髪と、暖かい眼差し。
@ENG:

@IDX:62648
@OFF:0x3a28
@SPK:
@JPN:　その笑顔は雪をも溶かし、その眼差しは全ての男性　を魅了する。
@ENG:

@IDX:62649
@OFF:0x3a74
@SPK:
@JPN:　絶対無敵の女の子。
@ENG:

@IDX:62650
@OFF:0x3a96
@SPK:
@JPN:　それが僕の想像の中の彼女の姿だった。
@ENG:

@IDX:62651
@OFF:0x3adc
@SPK:
@JPN:　細い身体を丁寧に洗い上げる。
@ENG:

@IDX:62652
@OFF:0x3b08
@SPK:
@JPN:　さっきの想像のせいか、彼女には優しくしたくなっ　てくる。
@ENG:

@IDX:62653
@OFF:0x3b64
@SPK:
@JPN:　身体の隅々まで丁寧に、丁寧に……。
@ENG:

@IDX:62655
@OFF:0x3d04
@SPK:［鏑木］
@JPN:　よっ、お疲れさん。
@ENG:

@IDX:62658
@OFF:0x3d4e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、どうも。
@ENG:

@IDX:62660
@OFF:0x3da1
@SPK:［鏑木］
@JPN:　さすがに今日は時間がかかったみたいだな。
@ENG:

@IDX:62663
@OFF:0x3e01
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか？
@ENG:

@IDX:62665
@OFF:0x3e52
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、いつもの４倍近い時間がかかってる。
@ENG:

@IDX:62668
@OFF:0x3eb2
@SPK:[\protag]
@JPN:　４倍……。
@ENG:

@IDX:62670
@OFF:0x3f01
@SPK:［鏑木］
@JPN:　お前もだいぶ早く洗えるようになったが、さすがに３体まとめてはきつかったか？
@ENG:

@IDX:62673
@OFF:0x3f83
@SPK:[\protag]
@JPN:　実は……。
@ENG:

@IDX:62675
@OFF:0x3fd2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　実は？
@ENG:

@IDX:62678
@OFF:0x4010
@SPK:[\protag]
@JPN:　今日ちょっと寝坊しちゃって……それで開始時間自体が１時間近く遅くなっちゃってるんですよね。
@ENG:

@IDX:62680
@OFF:0x40af
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうだったのか……ってことは、３体で……おっ！　かなり早く洗えてるな。よし、お前に第一種遺体清掃一級免許をやろう。
@ENG:

@IDX:62683
@OFF:0x4159
@SPK:[\protag]
@JPN:　は？　そんな資格あるんですか？
@ENG:

@IDX:62685
@OFF:0x41bc
@SPK:［鏑木］
@JPN:　わっはっは……あるわけないだろ、そんな資格。大体この仕事の存在自体に守秘義務が適用されるのに、その仕事のための資格なんてどこで取るんだ？　ん？
@ENG:

@IDX:62688
@OFF:0x4282
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうですよね……。
@ENG:

@IDX:62690
@OFF:0x42dd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ま、仲間内での格づけみたいなもんだ。
@ENG:

@IDX:62693
@OFF:0x4339
@SPK:[\protag]
@JPN:　でもこの仕事、今日までなんですけど。
@ENG:

@IDX:62695
@OFF:0x43a2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか。そう言えばそうだったな。
@ENG:

@IDX:62698
@OFF:0x43fa
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません。
@ENG:

@IDX:62700
@OFF:0x444b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　いや、お前が謝ることじゃないさ。
@ENG:

@IDX:62703
@OFF:0x44a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:62705
@OFF:0x44ee
@SPK:［鏑木］
@JPN:　また稼ぎたくなったら来い。お前みたいに肝が据わってるやつは大歓迎だ。
@ENG:

@IDX:62708
@OFF:0x456a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですかね？
@ENG:

@IDX:62710
@OFF:0x45bd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　自信もっていいと思うぞ。２週間続く奴なんて滅多にいないからな。
@ENG:

@IDX:62713
@OFF:0x4633
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなんですか？
@ENG:

@IDX:62715
@OFF:0x4688
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、みんなすぐ辞めちまう。それに比べたらお前なんて、全身これ胆なりって感じだな。
@ENG:

@IDX:62718
@OFF:0x4712
@SPK:[\protag]
@JPN:　全身肝臓ですか……酒に強そうですね。
@ENG:

@IDX:62720
@OFF:0x477b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　わっはっは、なかなかうまいこと言うじゃないか。そうだな、今度酒でも一緒に飲むか。
@ENG:

@IDX:62723
@OFF:0x4803
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいですね。
@ENG:

@IDX:62725
@OFF:0x4854
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ま、こんな約束なんて果たされることの方が少ないけどな。
@ENG:

@IDX:62728
@OFF:0x48c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな寂しいこと言わないでくださいよ。
@ENG:

@IDX:62730
@OFF:0x492d
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おいおい、お前が暗くなることないだろ？　最後なんだから、笑って別れようぜ。
@ENG:

@IDX:62733
@OFF:0x49af
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね。
@ENG:

@IDX:62735
@OFF:0x4a00
@SPK:［鏑木］
@JPN:　最後までよく頑張ったな。お疲れさん。
@ENG:

@IDX:62738
@OFF:0x4a5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの。
@ENG:

@IDX:62740
@OFF:0x4aa7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ん、なんだ？
@ENG:

@IDX:62743
@OFF:0x4aeb
@SPK:[\protag]
@JPN:　短い間でしたけど、お世話になりました。本当にありがとうございました。
@ENG:

@IDX:62745
@OFF:0x4b74
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、いいってことよ。これが俺の仕事だからな。
@ENG:

@IDX:62746
@OFF:0x4be2
@SPK:
@JPN:　そう言って鏑木さんは、僕が洗った死体の回収作業　を始める。
@ENG:

@IDX:62747
@OFF:0x4c2c
@SPK:
@JPN:　もう、あの後ろ姿を見ることはないだろう。
@ENG:

@IDX:62748
@OFF:0x4c64
@SPK:
@JPN:　もう、ここに来ることはないだろう。
@ENG:

@IDX:62749
@OFF:0x4c96
@SPK:
@JPN:　もしあるとすれば、僕自身が洗われる立場になった　……その時かもしれない……。
@ENG:

@IDX:62750
@OFF:0x4e77
@SPK:
@JPN:　最後のミーティング。
@ENG:

@IDX:62751
@OFF:0x4e9b
@SPK:
@JPN:　最後の書類。
@ENG:

@IDX:62752
@OFF:0x4eb7
@SPK:
@JPN:　最後のサイン。
@ENG:

@IDX:62753
@OFF:0x4ed5
@SPK:
@JPN:　全ての作業がこれで最後かと思うと何らかの意味が　あるような気がする。
@ENG:

@IDX:62754
@OFF:0x4f37
@SPK:
@JPN:　真魚はどことなく寂しそうな顔をしていた。
@ENG:

@IDX:62755
@OFF:0x4f6f
@SPK:
@JPN:　真魚の寂しさ、その原因がなんなのか……分からな　くもない。
@ENG:

@IDX:62756
@OFF:0x4fb9
@SPK:
@JPN:　それは……絆がなくなってしまうから。
@ENG:

@IDX:62757
@OFF:0x4fed
@SPK:
@JPN:　死体洗いという仕事は、僕たちの間を結ぶ、特別な　絆だった。
@ENG:

@IDX:62758
@OFF:0x5047
@SPK:
@JPN:　仕事の従事者である僕と、連絡役の真魚。
@ENG:

@IDX:62759
@OFF:0x507d
@SPK:
@JPN:　守秘義務という特別の絆で結ばれた二人。
@ENG:

@IDX:62760
@OFF:0x50b3
@SPK:
@JPN:　二人だけの秘密。
@ENG:

@IDX:62761
@OFF:0x50d3
@SPK:
@JPN:　そんな調味料が、二人の仲を微妙な味つけにしてい　たんだと思う。
@ENG:

@IDX:62762
@OFF:0x5133
@SPK:
@JPN:　その調味料が僕たちの間からなくなってしまう。
@ENG:

@IDX:62763
@OFF:0x516f
@SPK:
@JPN:　今まで通りの関係が保てるかどうか……。
@ENG:

@IDX:62764
@OFF:0x51a5
@SPK:
@JPN:　その不安が真魚を寂しくさせているのだろう。
@ENG:

@IDX:62767
@OFF:0x521b
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚、サイン終わったぞ。
@ENG:

@IDX:62769
@OFF:0x5278
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……。
@ENG:

@IDX:62772
@OFF:0x52ba
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな寂しそうな顔するなよ。
@ENG:

@IDX:62774
@OFF:0x531b
@SPK:［真魚］
@JPN:　だって……。
@ENG:

@IDX:62777
@OFF:0x535f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、なにも今生の別れってわけじゃないんだ。その気になればいつでも会えるだろ？
@ENG:

@IDX:62779
@OFF:0x53f2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。
@ENG:

@IDX:62782
@OFF:0x5430
@SPK:[\protag]
@JPN:　それに、もしかしたら、また事務局の仕事に戻れるかもしれないんだ。
@ENG:

@IDX:62784
@OFF:0x552b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホント？
@ENG:

@IDX:62787
@OFF:0x556b
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、副院長の気分次第だからなんとも言えないけどな。
@ENG:

@IDX:62789
@OFF:0x565e
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっか……。
@ENG:

@IDX:62792
@OFF:0x56a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　少なくとも今月中はまだあの部屋にいるからさ、暇な時にでも遊びに来いよ。
@ENG:

@IDX:62794
@OFF:0x572d
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、遊びに行く……でも、来月からは？
@ENG:

@IDX:62797
@OFF:0x578b
@SPK:[\protag]
@JPN:　それはまだなんとも言えないな。あの部屋にいるかもしれないし、引っ越さなきゃならないかもしれないし。
@ENG:

@IDX:62799
@OFF:0x5832
@SPK:［真魚］
@JPN:　引っ越したら連絡先教えてくれる？
@ENG:

@IDX:62802
@OFF:0x588a
@SPK:[\protag]
@JPN:　当たり前だろ？　友達なんだから。
@ENG:

@IDX:62804
@OFF:0x5969
@SPK:［真魚］
@JPN:　友達……。
@ENG:

@IDX:62807
@OFF:0x59ab
@SPK:[\protag]
@JPN:　違うのか？
@ENG:

@IDX:62809
@OFF:0x5a70
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、ううん。違わない。私たち、友達だよね。
@ENG:

@IDX:62812
@OFF:0x5ad2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、友達だ。
@ENG:

@IDX:62814
@OFF:0x5b25
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ私、報告書出してきちゃうね。
@ENG:

@IDX:62817
@OFF:0x5b7f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。
@ENG:

@IDX:62819
@OFF:0x5c44
@SPK:［真魚］
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:62822
@OFF:0x5c8a
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんだ？　行かないのか？
@ENG:

@IDX:62824
@OFF:0x5d63
@SPK:［真魚］
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:62827
@OFF:0x5da9
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚？
@ENG:

@IDX:62829
@OFF:0x5e74
@SPK:［真魚］
@JPN:　バカ！！　朴念仁！！　逃がした魚は大きいんだからね！？　後悔しても知らないから！！　バイバイ！！
@ENG:

@IDX:62830
@OFF:0x5f2c
@SPK:
@JPN:　……唖然として真魚の後ろ姿を見送る。
@ENG:

@IDX:62831
@OFF:0x5f60
@SPK:
@JPN:　最後まで台風みたいなやつだった。
@ENG:

@IDX:62832
@OFF:0x5f90
@SPK:
@JPN:　まあ、あの元気が真魚の魅力の一つだからな。
@ENG:

@IDX:62833
@OFF:0x5fca
@SPK:
@JPN:　よく分からないけど元気になってくれてよかった。　
@ENG:

@IDX:62834
@OFF:0x601a
@SPK:
@JPN:　しかし、あの捨て台詞は一体何のことを言ってるん　だろう？
@ENG:

@IDX:62835
@OFF:0x6062
@SPK:
@JPN:　逃がした魚？　後悔？　朴念仁？
@ENG:

@IDX:62836
@OFF:0x6090
@SPK:
@JPN:　…………まあいい。
@ENG:

@IDX:62837
@OFF:0x60b2
@SPK:
@JPN:　真魚が遊びに来た時にでも聞いてみよう。
@ENG:

@IDX:62838
@OFF:0x61af
@SPK:
@JPN:　部屋に戻って荷物を置いた後、すぐに病院へと戻っ　てきた。
@ENG:

@IDX:62839
@OFF:0x61f7
@SPK:
@JPN:　部屋にいても特にすることはないし、約束の時間ま　でそれほど時間がなかったからだ。
@ENG:

@IDX:62840
@OFF:0x6269
@SPK:
@JPN:　すぐに雑木林の広場に直行した。
@ENG:

@IDX:62841
@OFF:0x6297
@SPK:
@JPN:　真田さんとの約束の場所。
@ENG:

@IDX:62842
@OFF:0x62cd
@SPK:
@JPN:　約束……。
@ENG:

@IDX:62843
@OFF:0x62e7
@SPK:
@JPN:　僕は昨日、勝手に約束していると思い込んでここに　来てしまった。
@ENG:

@IDX:62844
@OFF:0x6335
@SPK:
@JPN:　約束していないのだから、真田さんがやってくるは　ずもない。
@ENG:

@IDX:62845
@OFF:0x637f
@SPK:
@JPN:　そのことに気づいた時、僕は自分の暴走ぶりが恥ず　かしくなって、この場から逃げ出してしまった。
@ENG:

@IDX:62846
@OFF:0x63fd
@SPK:
@JPN:　だが実際のところ、真田さんも僕と約束している気　になっていたらしい。
@ENG:

@IDX:62847
@OFF:0x6451
@SPK:
@JPN:　ただ、用事があってここには来られなかったが。
@ENG:

@IDX:62848
@OFF:0x649f
@SPK:
@JPN:　今日はちゃんと約束してるよな？
@ENG:

@IDX:62849
@OFF:0x64cd
@SPK:
@JPN:　少し不安になって昨日の記憶を反芻する。
@ENG:

@IDX:62851
@OFF:0x6658
@SPK:［美和子］
@JPN:　今日はもう帰るね。また明日、お昼に雑木林で待ってるから。
@ENG:

@IDX:62852
@OFF:0x676d
@SPK:
@JPN:　大丈夫だ……多分。
@ENG:

@IDX:62853
@OFF:0x678f
@SPK:
@JPN:　多少脚色されているような気はするが、概ねこんな　感じで約束しているような気がする。
@ENG:

@IDX:62854
@OFF:0x6805
@SPK:
@JPN:　それに昨日は……。
@ENG:

@IDX:62855
@OFF:0x6904
@SPK:
@JPN:　うわぁ……思い出しただけでドキドキしてくる。
@ENG:

@IDX:62856
@OFF:0x6950
@SPK:
@JPN:　まさに急接近。
@ENG:

@IDX:62857
@OFF:0x696e
@SPK:
@JPN:　今から思い返してみても、どうして僕にあんなこと　ができたのかよく分からない。
@ENG:

@IDX:62858
@OFF:0x69ca
@SPK:
@JPN:　流れっていうか、雰囲気っていうか……。
@ENG:

@IDX:62859
@OFF:0x6a12
@SPK:
@JPN:　電話で中断されなければ、もっと先までいっていた　かもしれない。
@ENG:

@IDX:62860
@OFF:0x6a60
@SPK:
@JPN:　あの先……それはつまり……僕は真田さんと……。　
@ENG:

@IDX:62862
@OFF:0x6afd
@SPK:［女の声］
@JPN:　よっ！　バイト君！
@ENG:

@IDX:62865
@OFF:0x6b47
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわっ！！
@ENG:

@IDX:62867
@OFF:0x6b98
@SPK:［女の声］
@JPN:　きゃっ！
@ENG:

@IDX:62869
@OFF:0x6c5b
@SPK:［美和子］
@JPN:　ちょっと、ビックリさせないでよ。
@ENG:

@IDX:62872
@OFF:0x6cb3
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません。
@ENG:

@IDX:62874
@OFF:0x6d80
@SPK:［美和子］
@JPN:　もおー……確か前にもこんなこと言ったような気がするよ？　キミって進歩ないなぁ。
@ENG:

@IDX:62877
@OFF:0x6e06
@SPK:[\protag]
@JPN:　し、進歩ないって、それはちょっと酷くないですか？
@ENG:

@IDX:62879
@OFF:0x6e7d
@SPK:［美和子］
@JPN:　だって、リアクションまでおんなじだった気がするよ？
@ENG:

@IDX:62882
@OFF:0x6ee7
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、それを言うなら真田さんの登場の仕方だって前とほとんど同じですよ？　僕が真田さんのことを考えてる時に……。
@ENG:

@IDX:62884
@OFF:0x7012
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:62887
@OFF:0x704e
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや、なんでもない、なんでもないです。
@ENG:

@IDX:62889
@OFF:0x7139
@SPK:［美和子］
@JPN:　ふ～ん、私がどうのこうの言ってた気がするんだけど……
@ENG:

@IDX:62890
@OFF:0x7201
@SPK:
@JPN:ま、いいや。さ、お弁当にしよ！
@ENG:

@IDX:62891
@OFF:0x72a2
@SPK:
@JPN:　この間のようにビニールシートを広げて座る。
@ENG:

@IDX:62892
@OFF:0x72dc
@SPK:
@JPN:　二人向かい合うようにして、お弁当を囲む。
@ENG:

@IDX:62893
@OFF:0x7314
@SPK:
@JPN:　少し前までは考えられなかったこの幸せな現実が、　今はこうしてここにある。
@ENG:

@IDX:62895
@OFF:0x7441
@SPK:［美和子］
@JPN:　はい、今日のお弁当。
@ENG:

@IDX:62898
@OFF:0x748d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありがとうございます。でも、面倒じゃないですか？　僕の分まで作ってもらっちゃって。
@ENG:

@IDX:62900
@OFF:0x7526
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいの、いいの。一人分も二人分も大して変わんないから。
@ENG:

@IDX:62903
@OFF:0x7594
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか？　じゃあ遠慮なく……いただきます。
@ENG:

@IDX:62905
@OFF:0x76c5
@SPK:［美和子］
@JPN:　はい。めしあがれ。
@ENG:

@IDX:62906
@OFF:0x770d
@SPK:
@JPN:　ニコニコと僕を見つめる真田さん。
@ENG:

@IDX:62907
@OFF:0x773d
@SPK:
@JPN:　この笑顔が、この緑の食卓をさらに楽しいものにし　ている。
@ENG:

@IDX:62908
@OFF:0x7797
@SPK:
@JPN:　そして、お弁当は手作りの温かい味。
@ENG:

@IDX:62909
@OFF:0x77c9
@SPK:
@JPN:　コンビニ弁当なんかじゃ決して味わえない温もりの　ある味。
@ENG:

@IDX:62910
@OFF:0x7823
@SPK:
@JPN:　真田さんの作る料理はほんとに美味しい。
@ENG:

@IDX:62911
@OFF:0x7859
@SPK:
@JPN:　お弁当も、昨日の夕食も、どれも僕の味覚を最高に　満足させてくれた。
@ENG:

@IDX:62912
@OFF:0x78bd
@SPK:
@JPN:　思わずカッと頬が熱くなる。
@ENG:

@IDX:62913
@OFF:0x78e7
@SPK:
@JPN:　昨日の夕食……昨日の夜の出来事……。
@ENG:

@IDX:62914
@OFF:0x792b
@SPK:
@JPN:　僕の箸が止まる。
@ENG:

@IDX:62915
@OFF:0x794b
@SPK:
@JPN:　真田さんをじっと見つめる。
@ENG:

@IDX:62916
@OFF:0x7975
@SPK:
@JPN:　真田さんが僕の視線に気づく。
@ENG:

@IDX:62917
@OFF:0x79a1
@SPK:
@JPN:　真田さんも僕をじっと見つめる。
@ENG:

@IDX:62918
@OFF:0x79cf
@SPK:
@JPN:　そしてじっと二人見つめ合ったまま時が過ぎる。
@ENG:

@IDX:62919
@OFF:0x7a1b
@SPK:
@JPN:　数瞬の後、どちらからともなく顔を伏せる。
@ENG:

@IDX:62920
@OFF:0x7a53
@SPK:
@JPN:　その頬は赤く染まっている。
@ENG:

@IDX:62921
@OFF:0x7a7d
@SPK:
@JPN:　おそらくどちらも考えていることは同じ。
@ENG:

@IDX:62922
@OFF:0x7ab3
@SPK:
@JPN:　昨夜のこと……そしてその続き……。
@ENG:

@IDX:62923
@OFF:0x7af7
@SPK:
@JPN:　会話しては見つめあい、そして顔を伏せる。
@ENG:

@IDX:62924
@OFF:0x7b2f
@SPK:
@JPN:　そんなやり取りを何度か繰り返して、僕たち二人の　時は刻々と過ぎていった。
@ENG:

@IDX:62927
@OFF:0x7ca6
@SPK:[\protag]
@JPN:　ごちそうさまでした。
@ENG:

@IDX:62929
@OFF:0x7d01
@SPK:［美和子］
@JPN:　はい。おそまつさまでした。
@ENG:

@IDX:62932
@OFF:0x7d53
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、真田さん……。
@ENG:

@IDX:62934
@OFF:0x7e6a
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん？　どうしたの急に真剣な顔して。
@ENG:

@IDX:62937
@OFF:0x7ec4
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……ですね、明日からは……。
@ENG:

@IDX:62939
@OFF:0x7fe7
@SPK:［美和子］
@JPN:　明日からは何？　お弁当のリクエストとか？
@ENG:

@IDX:62942
@OFF:0x8047
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、いや……その、リクエストって言うか……。
@ENG:

@IDX:62944
@OFF:0x80c0
@SPK:［美和子］
@JPN:　違うの？　じゃあ何？　はっきり言ってくれないと分かんないよ？
@ENG:

@IDX:62947
@OFF:0x8134
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、明日からはお弁当はいいです。
@ENG:

@IDX:62949
@OFF:0x819d
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう。明日からはお弁当いらないのね。
@ENG:

@IDX:62951
@OFF:0x82c4
@SPK:［美和子］
@JPN:　……ってちょっと待って！　どういうこと！？　もしかして本当は迷惑してたとか？　ウソ、ごめんなさい。私、キミが喜んでくれてるとばかり思ってたから……。
@ENG:

@IDX:62954
@OFF:0x8390
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ、ちょっと待ってください。違います、違うんです！
@ENG:

@IDX:62956
@OFF:0x84c7
@SPK:［美和子］
@JPN:　えっ、違う？
@ENG:

@IDX:62959
@OFF:0x850b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。今日で僕の仕事が終わったんで、明日からはお休みなんです。
@ENG:

@IDX:62961
@OFF:0x864c
@SPK:［美和子］
@JPN:　な、なんだ。そういうことか。私、てっきり大きなお世話を焼いちゃったのかと思っちゃった。
@ENG:

@IDX:62964
@OFF:0x86da
@SPK:[\protag]
@JPN:　大きなお世話だなんて……そんな風に思ったことなんて一度もありませんよ。
@ENG:

@IDX:62966
@OFF:0x8767
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ、私のお弁当嬉しかった？
@ENG:

@IDX:62969
@OFF:0x87bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　そ、そりゃあ、まあ。
@ENG:

@IDX:62971
@OFF:0x88da
@SPK:［美和子］
@JPN:　あー、なにその言い方。ちょっとふま～ん。
@ENG:

@IDX:62974
@OFF:0x893a
@SPK:[\protag]
@JPN:　う、嬉しかったです！
@ENG:

@IDX:62976
@OFF:0x8a51
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっかそっか、なら満足……で、お休みの後はどうなるの？　また事務局に戻ってくるの？
@ENG:

@IDX:62979
@OFF:0x8adb
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや……ちょっと分からないです。最初の約束ではそうなってたんですけど……。
@ENG:

@IDX:62981
@OFF:0x8c28
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ、お別れかもしれないんだ。
@ENG:

@IDX:62984
@OFF:0x8c80
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも今月中はまだあの部屋にいます。それに、もしかしたら事務局に戻れるかもしれないし、そしたらまた一緒に働けますよ。
@ENG:

@IDX:62986
@OFF:0x8df9
@SPK:［美和子］
@JPN:　クスクス、なに必死になってるの？
@ENG:

@IDX:62989
@OFF:0x8e51
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だって、お別れなんていうから……。
@ENG:

@IDX:62991
@OFF:0x8ebe
@SPK:［美和子］
@JPN:　私とお別れしたくないんだ？
@ENG:

@IDX:62994
@OFF:0x8f10
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それは……分かってるはずです……。
@ENG:

@IDX:62996
@OFF:0x9039
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ……。
@ENG:

@IDX:62997
@OFF:0x9077
@SPK:
@JPN:　真田さんが視線を逸らす。
@ENG:

@IDX:62998
@OFF:0x909f
@SPK:
@JPN:　昨日のことを思い出したのかもしれない。
@ENG:

@IDX:62999
@OFF:0x90d5
@SPK:
@JPN:　はっきりと言葉にしたわけではないけど、でも僕の　気持ちは伝わってるはずだ。
@ENG:

@IDX:63002
@OFF:0x916b
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……僕は……。
@ENG:

@IDX:63004
@OFF:0x9284
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、あのさ、キミの仕事の打ち上げってことで、今日は飲みに行こうか？
@ENG:

@IDX:63007
@OFF:0x92fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ？
@ENG:

@IDX:63008
@OFF:0x9336
@SPK:
@JPN:　真田さんの唐突な誘いの言葉。
@ENG:

@IDX:63009
@OFF:0x9362
@SPK:
@JPN:　もちろん誘われたこと自体は嬉しい。
@ENG:

@IDX:63010
@OFF:0x9394
@SPK:
@JPN:　でも、少し引っかかることがある。
@ENG:

@IDX:63011
@OFF:0x93c4
@SPK:
@JPN:　昨日もこうして言葉を遮られた。
@ENG:

@IDX:63012
@OFF:0x93f2
@SPK:
@JPN:　どういうことだろう。
@ENG:

@IDX:63013
@OFF:0x9416
@SPK:
@JPN:　僕からの告白の言葉は聞きたくない、そういうこと　なのだろうか？
@ENG:

@IDX:63014
@OFF:0x9474
@SPK:
@JPN:　だが、昨日のあの出来事から考えても嫌われてはい　ないはずだ。
@ENG:

@IDX:63015
@OFF:0x94c0
@SPK:
@JPN:　むしろ好ましく思われている自信はある。
@ENG:

@IDX:63016
@OFF:0x94f6
@SPK:
@JPN:　なのになぜ、僕の告白を受けてくれないんだろう。　
@ENG:

@IDX:63017
@OFF:0x9548
@SPK:
@JPN:　……このままでは、飲みに行ったとしても同じこと　のような気がする。
@ENG:

@IDX:63018
@OFF:0x959a
@SPK:
@JPN:　どうしようか……。
@ENG:

@IDX:63019
@OFF:0x95d0
@SPK:
@JPN:誘いに乗る
@ENG:

@IDX:63020
@OFF:0x95e1
@SPK:
@JPN:自分の部屋に誘ってみる
@ENG:

@IDX:63022
@OFF:0x971f
@SPK:［美和子］
@JPN:　……イヤなの？
@ENG:

@IDX:63025
@OFF:0x9765
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ……そんなことありません。あんまりお酒を飲む機会ってなかったんで、ちょっとしり込みしちゃったって言うか……。
@ENG:

@IDX:63027
@OFF:0x98d8
@SPK:［美和子］
@JPN:　へー、そうなんだ……友達と飲みに行ったりしないの？
@ENG:

@IDX:63030
@OFF:0x9942
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、あんまりそういうことをする友達がいないんで……それに、勤労浪人生ですから。
@ENG:

@IDX:63032
@OFF:0x99d9
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか。倹約生活を送ってるわけだ。
@ENG:

@IDX:63035
@OFF:0x9a33
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、そういうところですね。
@ENG:

@IDX:63037
@OFF:0x9b52
@SPK:［美和子］
@JPN:　よし！　じゃあ、今日の払いは私に任せて。
@ENG:

@IDX:63040
@OFF:0x9bb2
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　いいんですか？
@ENG:

@IDX:63042
@OFF:0x9c0d
@SPK:［美和子］
@JPN:　ホントは今月ちょっと厳しいんだけど、今日の主役はキミなんだしね。
@ENG:

@IDX:63045
@OFF:0x9c85
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、悪いですよ。
@ENG:

@IDX:63047
@OFF:0x9cde
@SPK:［美和子］
@JPN:　いーからいーから。たまにはおねーさんに甘えなさいって……ね？
@ENG:

@IDX:63050
@OFF:0x9d52
@SPK:[\protag]
@JPN:　わりと甘えっぱなしのような気もするんですけど……。
@ENG:

@IDX:63052
@OFF:0x9e87
@SPK:［美和子］
@JPN:　なに？　もしかして私に甘えるのがイヤなの？
@ENG:

@IDX:63055
@OFF:0x9ee9
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなことありません。甘えさせていただきます。
@ENG:

@IDX:63057
@OFF:0xa01e
@SPK:［美和子］
@JPN:　うんうん。素直でよろしい。
@ENG:

@IDX:63059
@OFF:0xa1bc
@SPK:［美和子］
@JPN:　さってと、そろそろ時間だから、私行くね。
@ENG:

@IDX:63062
@OFF:0xa21c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。
@ENG:

@IDX:63064
@OFF:0xa26d
@SPK:［美和子］
@JPN:　それで、待ち合わせなんだけど……どうしよっか？
@ENG:

@IDX:63067
@OFF:0xa2d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……真田さんの仕事が終わる頃、事務局に顔出しましょうか？
@ENG:

@IDX:63069
@OFF:0xa3d6
@SPK:［美和子］
@JPN:　う～ん……でも、それだと着替えてる時間とか待たせることになっちゃうから……。
@ENG:

@IDX:63072
@OFF:0xa45a
@SPK:[\protag]
@JPN:　別に待たされても構いませんよ？
@ENG:

@IDX:63074
@OFF:0xa535
@SPK:［美和子］
@JPN:　キミが構わなくても私が構うの。……女性は準備に色々時間がかかるんだからね。
@ENG:

@IDX:63077
@OFF:0xa5b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はあ。
@ENG:

@IDX:63079
@OFF:0xa67e
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ……私がキミの部屋に迎えに行く。それでいい？
@ENG:

@IDX:63082
@OFF:0xa6e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、別に構いませんけど。
@ENG:

@IDX:63084
@OFF:0xa7bf
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。じゃ、そういうことで……またあとでね！
@ENG:

@IDX:63085
@OFF:0xa831
@SPK:
@JPN:　木立のトンネルを駆け抜けていく真田さんの後ろ姿　をぼんやりと眺める。
@ENG:

@IDX:63086
@OFF:0xa885
@SPK:
@JPN:　風に揺れる髪がきらきらと輝いている。
@ENG:

@IDX:63087
@OFF:0xa8b9
@SPK:
@JPN:　捕まえられそうで、捕まえられなくて。
@ENG:

@IDX:63088
@OFF:0xa8ed
@SPK:
@JPN:　ヒラヒラと僕の手から逃げる蝶のように……。
@ENG:

@IDX:63089
@OFF:0xa92d
@SPK:
@JPN:　真田さんの姿が見えなくなっていく。
@ENG:

@IDX:63090
@OFF:0xaa22
@SPK:
@JPN:　約束の時間まではまだだいぶある。
@ENG:

@IDX:63091
@OFF:0xaa52
@SPK:
@JPN:　僕はそれまで参考書と格闘することにした。
@ENG:

@IDX:63092
@OFF:0xaa8a
@SPK:
@JPN:　明日からは、毎日こうして一日中過ごすことになる　だろう。
@ENG:

@IDX:63093
@OFF:0xaad2
@SPK:
@JPN:　……いや、次の仕事を……次の宿を探した方がいい　のかもしれない。
@ENG:

@IDX:63094
@OFF:0xab4d
@SPK:
@JPN:　このままじゃいつまで経っても同じことの繰り返し　になりそうな気がする。
@ENG:

@IDX:63095
@OFF:0xaba3
@SPK:
@JPN:　ここは思い切って勝負に出るべきだろう。
@ENG:

@IDX:63097
@OFF:0xacda
@SPK:［美和子］
@JPN:　……イヤなの？
@ENG:

@IDX:63100
@OFF:0xad20
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……真田さん。
@ENG:

@IDX:63102
@OFF:0xae35
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん？　どうする？　飲みに行く？
@ENG:

@IDX:63105
@OFF:0xae8b
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ……どうせなら僕の部屋で飲み会しませんか？　できれば……その、真田さんの手料理を食べながら……。
@ENG:

@IDX:63107
@OFF:0xaff2
@SPK:［美和子］
@JPN:　キミの部屋で……。
@ENG:

@IDX:63108
@OFF:0xb036
@SPK:
@JPN:　ど、どうだろう……。
@ENG:

@IDX:63109
@OFF:0xb05a
@SPK:
@JPN:　もしこれで断られるんなら、僕が期待しているほど　には好かれていないのかもしれない……。
@ENG:

@IDX:63110
@OFF:0xb0c0
@SPK:
@JPN:　真田さんにとって、僕はただの友達の一人……少し　間違いが起きそうになってしまっただけの、ただの　友達の一人……そういうことなのだろう。
@ENG:

@IDX:63112
@OFF:0xb1a1
@SPK:［美和子］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:63115
@OFF:0xb1e3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ダメ……ですか？
@ENG:

@IDX:63117
@OFF:0xb23a
@SPK:［美和子］
@JPN:　う～ん……
@ENG:

@IDX:63118
@OFF:0xb2f4
@SPK:
@JPN:ま、いいか。ＯＫだよ。
@ENG:

@IDX:63121
@OFF:0xb340
@SPK:[\protag]
@JPN:　やった！！
@ENG:

@IDX:63123
@OFF:0xb44d
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　そんなに喜ぶことかな？
@ENG:

@IDX:63126
@OFF:0xb4a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや……その……真田さんの手料理はそのくらい嬉しいってことで……別に変な意味は……。
@ENG:

@IDX:63128
@OFF:0xb540
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん～……なんだかちょっと腑に落ちないけど……
@ENG:

@IDX:63129
@OFF:0xb61c
@SPK:
@JPN:ま、いっか。私の手料理を喜んでくれてるって言うんなら。
@ENG:

@IDX:63131
@OFF:0xb7d4
@SPK:［美和子］
@JPN:　さってと、そろそろ時間だから、私行くね。
@ENG:

@IDX:63134
@OFF:0xb834
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい……。
@ENG:

@IDX:63136
@OFF:0xb889
@SPK:［美和子］
@JPN:　それで、時間とか……どうしよっか？
@ENG:

@IDX:63139
@OFF:0xb8e3
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、僕は多分ずっと部屋にいるんで……いつでもいいんですけど、なんだったら真田さんの仕事が終わる頃、迎えに行きましょうか？
@ENG:

@IDX:63141
@OFF:0xba18
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいっていいって、そこまでしてくれなくても。
@ENG:

@IDX:63144
@OFF:0xba7c
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか？　でも部屋でただジッとしてるのもなんなんで、買出しでもしてきましょうか？
@ENG:

@IDX:63146
@OFF:0xbb8d
@SPK:［美和子］
@JPN:　それいいかも……でも、お料理の材料とかって分かるかな？
@ENG:

@IDX:63149
@OFF:0xbbfb
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、そうか……すみません。あんまり自信ないです。
@ENG:

@IDX:63151
@OFF:0xbc74
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうだよね……じゃあ、会場設営のほうを頼むよ。
@ENG:

@IDX:63154
@OFF:0xbcda
@SPK:[\protag]
@JPN:　会場設営？
@ENG:

@IDX:63156
@OFF:0xbda1
@SPK:［美和子］
@JPN:　ようするに、部屋をきれいにしておいてってこと！
@ENG:

@IDX:63159
@OFF:0xbe07
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、はい。分かりました。ピッカピカにしておきます。
@ENG:

@IDX:63161
@OFF:0xbef8
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ、そういうことで……またあとでね！
@ENG:

@IDX:63162
@OFF:0xbf60
@SPK:
@JPN:　木立のトンネルを駆け抜けていく真田さんの後ろ姿　をぼんやりと眺める。
@ENG:

@IDX:63163
@OFF:0xbfb4
@SPK:
@JPN:　風に揺れる髪がきらきらと輝いている。
@ENG:

@IDX:63164
@OFF:0xbfe8
@SPK:
@JPN:　捕まえられそうで、捕まえられなくて。
@ENG:

@IDX:63165
@OFF:0xc01c
@SPK:
@JPN:　ヒラヒラと僕の手から逃げる蝶のように……。
@ENG:

@IDX:63166
@OFF:0xc05c
@SPK:
@JPN:　真田さんの姿が見えなくなっていく。
@ENG:

@IDX:63167
@OFF:0xc14d
@SPK:
@JPN:　部屋の掃除が終わった。
@ENG:

@IDX:63168
@OFF:0xc173
@SPK:
@JPN:　思いつく限りのところは全て磨きこんだ。
@ENG:

@IDX:63169
@OFF:0xc1a9
@SPK:
@JPN:　隅から隅までピッカピカ……のはずだ。
@ENG:

@IDX:63170
@OFF:0xc1dd
@SPK:
@JPN:　だが、僕の部屋に真田さんがくるのはまだだいぶ先　のことだろう。
@ENG:

@IDX:63171
@OFF:0xc22b
@SPK:
@JPN:　僕は、それまで参考書と格闘することにした。
@ENG:

@IDX:63172
@OFF:0xc265
@SPK:
@JPN:　明日からは、毎日こうして一日中過ごすことになる　だろう。
@ENG:

@IDX:63173
@OFF:0xc2ad
@SPK:
@JPN:　……いや、次の仕事を……次の宿を探した方がいい　のかもしれない。
@ENG:

@IDX:63174
@OFF:0xc311
@SPK:
@JPN:　今の死体洗いのバイトを始めた頃は、副院長は僕に　温かい態度で接してくれていた。
@ENG:

@IDX:63175
@OFF:0xc36f
@SPK:
@JPN:　契約が終わったら、事務局に戻れるように手配して　くれるとも言ってくれた。
@ENG:

@IDX:63176
@OFF:0xc3c7
@SPK:
@JPN:　だが……いつの間にか副院長の、僕に対する態度が　変わっていた。
@ENG:

@IDX:63177
@OFF:0xc415
@SPK:
@JPN:　あまりにも素っ気ない態度。
@ENG:

@IDX:63178
@OFF:0xc43f
@SPK:
@JPN:　僕にまったく興味がなくなってしまったようだ。
@ENG:

@IDX:63179
@OFF:0xc47b
@SPK:
@JPN:　あの様子では、事務局に戻してくれるという約束も　反故にされてしまうかもしれない。
@ENG:

@IDX:63180
@OFF:0xc4e7
@SPK:
@JPN:　関係が修復できないかと考えたこともある。
@ENG:

@IDX:63181
@OFF:0xc51f
@SPK:
@JPN:　だが、今はもう半分諦めかけている。
@ENG:

@IDX:63182
@OFF:0xc551
@SPK:
@JPN:　副院長の態度が豹変してしまった理由が分からない　以上、どんな対策が有効なのか、まったく判断でき　ないからだ。
@ENG:

@IDX:63183
@OFF:0xc5cd
@SPK:
@JPN:　でも、できれば事務局に戻りたい……少なくとも、　この病院には残りたい。
@ENG:

@IDX:63184
@OFF:0xc623
@SPK:
@JPN:　真田さんの働いている、この病院に……。
@ENG:

@IDX:63185
@OFF:0xc687
@SPK:
@JPN:　ん？
@ENG:

@IDX:63186
@OFF:0xc69b
@SPK:
@JPN:　誰からだろう？
@ENG:

@IDX:63187
@OFF:0xc6b9
@SPK:
@JPN:　仕事はもう終わったはずだから、真魚なわけはない　だろうし……でも、他にこの部屋に電話してくるよ　うな人には心当たりがないな……。
@ENG:

@IDX:63190
@OFF:0xc797
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし。
@ENG:

@IDX:63192
@OFF:0xc800
@SPK:［女の声］
@JPN:　もしもし、いま時間いいかしら？
@ENG:

@IDX:63195
@OFF:0xc856
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　もしかして……副院長ですか？
@ENG:

@IDX:63197
@OFF:0xc8bd
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよ。時間はいいの？
@ENG:

@IDX:63200
@OFF:0xc90b
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。構いませんけど……もしかして、昨日の電話のことですか？
@ENG:

@IDX:63202
@OFF:0xc990
@SPK:［千草］
@JPN:　昨日の電話？
@ENG:

@IDX:63205
@OFF:0xc9d4
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、昨日の夜僕の部屋に電話くれましたよね……でも途中で切れちゃって……。
@ENG:

@IDX:63207
@OFF:0xca63
@SPK:［千草］
@JPN:　ああ、あれね。あれはもう気にしなくていいわ。
@ENG:

@IDX:63210
@OFF:0xcac7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいんですか？
@ENG:

@IDX:63212
@OFF:0xcb1a
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、あの件はもう片づいたから。
@ENG:

@IDX:63215
@OFF:0xcb72
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなんですか？　……じゃあ、今日はまた別の用事なんですね？
@ENG:

@IDX:63217
@OFF:0xcbf3
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、そう。仕事の電話よ。
@ENG:

@IDX:63220
@OFF:0xcc45
@SPK:[\protag]
@JPN:　仕事……ですか？
@ENG:

@IDX:63222
@OFF:0xcc9a
@SPK:［千草］
@JPN:　そう。今夜８時から、頼むわね。
@ENG:

@IDX:63225
@OFF:0xccf0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ、ちょっと待ってくださいよ。確か今日の朝で終わりだって……。
@ENG:

@IDX:63227
@OFF:0xcd75
@SPK:［千草］
@JPN:　イヤだって言うの？
@ENG:

@IDX:63230
@OFF:0xcdbf
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そりゃそうですよ。やっと終わったと思ってたのに。
@ENG:

@IDX:63232
@OFF:0xce38
@SPK:［千草］
@JPN:　何言ってるの？　まだあなたの仕事は終わってないわよ？
@ENG:

@IDX:63235
@OFF:0xcea4
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どういう意味ですか？
@ENG:

@IDX:63237
@OFF:0xcf03
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたの契約は今月いっぱいのはずよ。つまり、その間に遺体の清掃業務が入ったら、あなたにはそれをやる義務があるの。
@ENG:

@IDX:63240
@OFF:0xcfab
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも最初の約束では作業は２週間だけだって……。
@ENG:

@IDX:63242
@OFF:0xd022
@SPK:［千草］
@JPN:　あら？　まだ２週間経ってないと思うけど……違うかしら？
@ENG:

@IDX:63245
@OFF:0xd090
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それはそうなんですけど……。
@ENG:

@IDX:63247
@OFF:0xd0f5
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしてもイヤみたいね、なら仕方ないわ。
@ENG:

@IDX:63250
@OFF:0xd155
@SPK:[\protag]
@JPN:　仕方ないって……どういうことですか？
@ENG:

@IDX:63252
@OFF:0xd1be
@SPK:［千草］
@JPN:　契約不履行ってことで途中解雇させてもらうわ。
@ENG:

@IDX:63255
@OFF:0xd222
@SPK:[\protag]
@JPN:　か、解雇？　クビってことですか！？
@ENG:

@IDX:63257
@OFF:0xd289
@SPK:［千草］
@JPN:　だって働いてくれないんじゃ仕方ないでしょ？　もちろんあの約束もなかったことになるけど、いいのよね？
@ENG:

@IDX:63260
@OFF:0xd323
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの約束？
@ENG:

@IDX:63262
@OFF:0xd372
@SPK:［千草］
@JPN:　あら？　忘れちゃったの？　この仕事が終わったら事務局に戻れるようにしてあげるって約束したじゃない。
@ENG:

@IDX:63265
@OFF:0xd40c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの約束まだ有効だったんですか？
@ENG:

@IDX:63267
@OFF:0xd471
@SPK:［千草］
@JPN:　有効ってどういう意味かしら？　私、反故にした覚えはないんだけど……それとも事務局には戻りたくなくなったってこと？
@ENG:

@IDX:63270
@OFF:0xd519
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません。僕が勝手に早合点してたみたいです。
@ENG:

@IDX:63272
@OFF:0xd590
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……で、どうするのかしら？　やってくれるの？
@ENG:

@IDX:63275
@OFF:0xd5f8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かりました。やります。
@ENG:

@IDX:63277
@OFF:0xd659
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……じゃあ、８時に更衣室に来てちょうだい。
@ENG:

@IDX:63280
@OFF:0xd6bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　……あの、時間のことなんですけど、早くなりませんか？
@ENG:

@IDX:63282
@OFF:0xd738
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、どうして？
@ENG:

@IDX:63285
@OFF:0xd780
@SPK:[\protag]
@JPN:　今日は、ちょっと約束があるんです。だから……。
@ENG:

@IDX:63287
@OFF:0xd7f3
@SPK:［千草］
@JPN:　早くってどのくらい？
@ENG:

@IDX:63290
@OFF:0xd83f
@SPK:[\protag]
@JPN:　今すぐとか……せめて４時くらいに……。
@ENG:

@IDX:63292
@OFF:0xd8aa
@SPK:［千草］
@JPN:　そんなの無理よ。８時に作業ができるように準備をしてるんだから。
@ENG:

@IDX:63295
@OFF:0xd920
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、明日にするっていうのは……。
@ENG:

@IDX:63297
@OFF:0xd989
@SPK:［千草］
@JPN:　論外だわ。
@ENG:

@IDX:63300
@OFF:0xd9cb
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:63302
@OFF:0xda1e
@SPK:［千草］
@JPN:　何の約束があるのか知らないけど、諦めなさい。事務局に戻りたいのなら私に従ったほうがいいわ。
@ENG:

@IDX:63305
@OFF:0xdab0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かり、ました……。
@ENG:

@IDX:63307
@OFF:0xdb0d
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、夜の８時に……頼むわよ。
@ENG:

@IDX:63308
@OFF:0xdb6b
@SPK:
@JPN:　副院長はそう冷たく言い放って電話を切った。
@ENG:

@IDX:63309
@OFF:0xdba5
@SPK:
@JPN:　仕事を引き受けなければ、事務局に戻ることができ　なくなる。
@ENG:

@IDX:63310
@OFF:0xdbef
@SPK:
@JPN:　それどころか、病院に残ることさえできなくなって　いたかもしれない。
@ENG:

@IDX:63311
@OFF:0xdc41
@SPK:
@JPN:　引き受けざるを得なかっただろう……。
@ENG:

@IDX:63312
@OFF:0xdc75
@SPK:
@JPN:　だが……おかげで、今日の約束が果たせなくなって　しまった。
@ENG:

@IDX:63313
@OFF:0xdcd1
@SPK:
@JPN:　……病院に行こう。
@ENG:

@IDX:63314
@OFF:0xdcf3
@SPK:
@JPN:　真田さんに謝らないと……。
@ENG:

@IDX:63315
@OFF:0xddde
@SPK:
@JPN:　相変わらずロビーは大勢の人で混雑していた。
@ENG:

@IDX:63316
@OFF:0xde18
@SPK:
@JPN:　真田さんの姿はすぐに見つかった。
@ENG:

@IDX:63317
@OFF:0xde48
@SPK:
@JPN:　入退院の手続き用窓口で、テキパキと業務をこなし　ている。
@ENG:

@IDX:63318
@OFF:0xdea0
@SPK:
@JPN:　スッと、真田さんの前の人の列が途切れる。
@ENG:

@IDX:63319
@OFF:0xded8
@SPK:
@JPN:　その瞬間、顔を上げた真田さんと目が合った。
@ENG:

@IDX:63320
@OFF:0xdf12
@SPK:
@JPN:　真田さんはニコッと微笑を僕に送ってくれた。
@ENG:

@IDX:63321
@OFF:0xdf4c
@SPK:
@JPN:　僕も、ぎこちないながらも何とか笑みを返す。
@ENG:

@IDX:63322
@OFF:0xdf96
@SPK:
@JPN:　真田さんは別の事務員に一言二言話しかけた後、席　を立って窓口の奥に消えていった。
@ENG:

@IDX:63323
@OFF:0xdff6
@SPK:
@JPN:　あれ？　っと思ったのも束の間、真田さんは僕の前　に姿を現した。
@ENG:

@IDX:63324
@OFF:0xe044
@SPK:
@JPN:　窓口を立ったのは、僕に会いに来るためだった。
@ENG:

@IDX:63326
@OFF:0xe143
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうかした？
@ENG:

@IDX:63329
@OFF:0xe187
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……今夜の……。
@ENG:

@IDX:63331
@OFF:0xe258
@SPK:［美和子］
@JPN:　もしかして……約束のこと？
@ENG:

@IDX:63334
@OFF:0xe2aa
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……急に仕事が入っちゃって……。
@ENG:

@IDX:63336
@OFF:0xe315
@SPK:［美和子］
@JPN:　仕事、終わったんじゃなかったの？
@ENG:

@IDX:63339
@OFF:0xe36d
@SPK:[\protag]
@JPN:　そのはずだったんですけど……。
@ENG:

@IDX:63341
@OFF:0xe448
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか……そうなんだ……。
@ENG:

@IDX:63344
@OFF:0xe49a
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません……。
@ENG:

@IDX:63346
@OFF:0xe4f1
@SPK:［美和子］
@JPN:　仕事じゃ仕方ないよ……で、何時までなの？
@ENG:

@IDX:63349
@OFF:0xe551
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと……多分９時くらいまではかかると思います。
@ENG:

@IDX:63351
@OFF:0xe642
@SPK:［美和子］
@JPN:　９時か……。
@ENG:

@IDX:63354
@OFF:0xe686
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。ホントにすみません。
@ENG:

@IDX:63356
@OFF:0xe75d
@SPK:［美和子］
@JPN:　ううん。キミのせいじゃないから……そんなに気にしないで。それに……。
@ENG:

@IDX:63359
@OFF:0xe7d9
@SPK:[\protag]
@JPN:　それに？
@ENG:

@IDX:63361
@OFF:0xe89e
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ……なんでもないなんでもない。それじゃあ私、仕事に戻るね。
@ENG:

@IDX:63362
@OFF:0xe91e
@SPK:
@JPN:　少し悲しかった。
@ENG:

@IDX:63363
@OFF:0xe93e
@SPK:
@JPN:　約束がダメになったのに、真田さんからはまったく　残念に思っている様子が感じられなかった……。
@ENG:

@IDX:63364
@OFF:0xe9aa
@SPK:
@JPN:　結局、真田さんにとって僕はその程度でしかないん　だろうか。
@ENG:

@IDX:63365
@OFF:0xeac4
@SPK:
@JPN:　少し沈んだ気持ちのまま時間を過ごした。
@ENG:

@IDX:63366
@OFF:0xeafa
@SPK:
@JPN:　いつの間にか日は暮れて、仕事の時間……８時まで　あと僅かになっていた。
@ENG:

@IDX:63367
@OFF:0xeb62
@SPK:
@JPN:　だが、黒電話は一向にベルを鳴らさない。
@ENG:

@IDX:63368
@OFF:0xeb98
@SPK:
@JPN:　どういうことだろうか？
@ENG:

@IDX:63369
@OFF:0xebbe
@SPK:
@JPN:　真魚が電話してくるんじゃないのか？
@ENG:

@IDX:63370
@OFF:0xec02
@SPK:
@JPN:　ウダウダしながら連絡を待つ。
@ENG:

@IDX:63371
@OFF:0xec2e
@SPK:
@JPN:　だが、黒電話はピクリともしない。
@ENG:

@IDX:63372
@OFF:0xec72
@SPK:
@JPN:　待てよ……確か副院長は……。
@ENG:

@IDX:63373
@OFF:0xecc9
@SPK:
@JPN:　『そう……じゃあ８時に更衣室に来てちょうだい』　
@ENG:

@IDX:63374
@OFF:0xed2b
@SPK:
@JPN:　そうだ。
@ENG:

@IDX:63375
@OFF:0xed43
@SPK:
@JPN:　８時に更衣室に来いと言っていた。
@ENG:

@IDX:63376
@OFF:0xed73
@SPK:
@JPN:　いつもの調子で電話を待ってたけど、電話するなん　て副院長は一言も言っていない。
@ENG:

@IDX:63377
@OFF:0xedeb
@SPK:
@JPN:　時計を見る。
@ENG:

@IDX:63378
@OFF:0xee07
@SPK:
@JPN:　８時３分前。
@ENG:

@IDX:63379
@OFF:0xee23
@SPK:
@JPN:　ヤバい。もう走らないと間に合わない。
@ENG:

@IDX:63380
@OFF:0xee57
@SPK:
@JPN:　いや、走っても間に合うかどうか分からない。
@ENG:

@IDX:63381
@OFF:0xee91
@SPK:
@JPN:　急がなければ。
@ENG:

@IDX:63382
@OFF:0xeeaf
@SPK:
@JPN:　いま副院長の機嫌を損ねるのは得策ではない。
@ENG:

@IDX:63383
@OFF:0xeee9
@SPK:
@JPN:　何としてもそれだけは回避しないと。
@ENG:

@IDX:63384
@OFF:0xef82
@SPK:
@JPN:　用意してあったバッグを引っ掴んで、疾風のように　玄関から飛び出す。
@ENG:

@IDX:63385
@OFF:0xefd4
@SPK:
@JPN:　久しぶりの全力疾走。
@ENG:

@IDX:63386
@OFF:0xeff8
@SPK:
@JPN:　周りの景色が滑るように後ろに流れていく。
@ENG:

@IDX:63387
@OFF:0xf099
@SPK:
@JPN:　誰もいないロビーを駆け抜ける。
@ENG:

@IDX:63388
@OFF:0xf0c7
@SPK:
@JPN:　僕の走る音と、荒い息遣いだけが響いている。
@ENG:

@IDX:63389
@OFF:0xf167
@SPK:
@JPN:　地下への階段を駆け下りる。
@ENG:

@IDX:63390
@OFF:0xf191
@SPK:
@JPN:　ひんやりとした空気が僕を出迎えてくれる。
@ENG:

@IDX:63391
@OFF:0xf1c9
@SPK:
@JPN:　もはや馴染みとなったこの空気。
@ENG:

@IDX:63392
@OFF:0xf1f7
@SPK:
@JPN:　もはや出会うことはないと思っていたこの空気。
@ENG:

@IDX:63393
@OFF:0xf233
@SPK:
@JPN:　すえた死の香り漂うこの空気。
@ENG:

@IDX:63394
@OFF:0xf349
@SPK:
@JPN:　更衣室へと駆け込んだ僕の目に映ったのは、不機嫌　そうに立つ副院長の姿だった。
@ENG:

@IDX:63396
@OFF:0xf404
@SPK:［千草］
@JPN:　……遅かったわね。
@ENG:

@IDX:63399
@OFF:0xf44e
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ、はあ、はあ……す、すいません。
@ENG:

@IDX:63401
@OFF:0xf4bd
@SPK:［千草］
@JPN:　私、８時に更衣室って言ったわよね。
@ENG:

@IDX:63404
@OFF:0xf517
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ……はい、言われまし……た。
@ENG:

@IDX:63406
@OFF:0xf582
@SPK:［千草］
@JPN:　で……いまは何時？
@ENG:

@IDX:63409
@OFF:0xf5cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、８時……１分……です。
@ENG:

@IDX:63411
@OFF:0xf62b
@SPK:［千草］
@JPN:　遅刻ってことよね。
@ENG:

@IDX:63414
@OFF:0xf675
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ、はあ……そう……なり、ます。
@ENG:

@IDX:63416
@OFF:0xf6e2
@SPK:［千草］
@JPN:　…………まあいいわ。ミーティングを始めます。
@ENG:

@IDX:63419
@OFF:0xf746
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ……あ、あの……副院長……。
@ENG:

@IDX:63421
@OFF:0xf7b1
@SPK:［千草］
@JPN:　何？
@ENG:

@IDX:63424
@OFF:0xf7ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうして……はあ、はあ……副院長がミーティング……を？
@ENG:

@IDX:63426
@OFF:0xf868
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしてって……今日の朝で佐伯さんはあなたの担当から外れてるからよ。それから、聞き苦しいからその『はあはあ』言うのやめてちょうだい。
@ENG:

@IDX:63429
@OFF:0xf924
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、分かりました……。
@ENG:

@IDX:63431
@OFF:0xf97f
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、ミーティングするわよ？
@ENG:

@IDX:63434
@OFF:0xf9d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい。
@ENG:

@IDX:63436
@OFF:0xfa24
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたが洗う最後の遺体は、女性が１体。傷はなしよ。丁寧に洗ってちょうだい。
@ENG:

@IDX:63439
@OFF:0xfaa6
@SPK:[\protag]
@JPN:　女性が１体ですね。分かりました。
@ENG:

@IDX:63440
@OFF:0xfb14
@SPK:
@JPN:　副院長は無言で更衣室から出て行った。
@ENG:

@IDX:63441
@OFF:0xfb48
@SPK:
@JPN:　いつも使っていたロッカーを開けて、中からゴムの　ツナギを取り出す。
@ENG:

@IDX:63442
@OFF:0xfb9a
@SPK:
@JPN:　もう着ることはないと思っていた。
@ENG:

@IDX:63443
@OFF:0xfbca
@SPK:
@JPN:　だが、こうしてまた脚を通している。
@ENG:

@IDX:63444
@OFF:0xfbfc
@SPK:
@JPN:　人生なんて何があるか分からない。
@ENG:

@IDX:63445
@OFF:0xfc2c
@SPK:
@JPN:　未来なんてあやふやなものだ。
@ENG:

@IDX:63446
@OFF:0xfd11
@SPK:
@JPN:　自分の中で一度終止符を打った作業をもう一度繰り　返している。
@ENG:

@IDX:63447
@OFF:0xfd5d
@SPK:
@JPN:　床の水洗い。
@ENG:

@IDX:63448
@OFF:0xfd79
@SPK:
@JPN:　ホースの先を動かして、床全体を水浸しにする。
@ENG:

@IDX:63449
@OFF:0xfdb5
@SPK:
@JPN:　それでいて、ホルマリンの中に水は入れない。
@ENG:

@IDX:63450
@OFF:0xfdff
@SPK:
@JPN:　最初はホースを持って、部屋の中をウロウロと歩き　回っていた。
@ENG:

@IDX:63451
@OFF:0xfe4b
@SPK:
@JPN:　それが今は、鏑木さんと同じように、ホースの先を　少し調節するだけで、全体に水を行き渡らせること　ができるようになった。
@ENG:

@IDX:63452
@OFF:0xff31
@SPK:
@JPN:　次に死体の引き上げ。
@ENG:

@IDX:63453
@OFF:0xff55
@SPK:
@JPN:　ホルマリンの底にユラユラと見える影を、棒で軽く　突つく。
@ENG:

@IDX:63454
@OFF:0xff9d
@SPK:
@JPN:　いまだにそのメカニズムはよく分からないが、浮力　を得た死体がゆっくりと浮かび上がってくる。
@ENG:

@IDX:63455
@OFF:0x10007
@SPK:
@JPN:　顔、胸、手、膝……身体から出っ張った部分、自由　に上下する部分。
@ENG:

@IDX:63456
@OFF:0x10057
@SPK:
@JPN:　それらが液面から上に浮き出てくる。
@ENG:

@IDX:63457
@OFF:0x10089
@SPK:
@JPN:　そこから波紋が広がって、ホルマリンにユラユラと　した波を作る。
@ENG:

@IDX:63458
@OFF:0x100e7
@SPK:
@JPN:　ミーティング通り、遺体は女性のようだ。
@ENG:

@IDX:63459
@OFF:0x1011d
@SPK:
@JPN:　突き出た胸が、女性であることを証明している。
@ENG:

@IDX:63460
@OFF:0x10159
@SPK:
@JPN:　張りのある胸……綺麗な乳輪……今まで見た死体の　中で一番綺麗な胸かもしれない。
@ENG:

@IDX:63461
@OFF:0x101c9
@SPK:
@JPN:　脇の下に棒を引っかけ、グンと引っ張る。
@ENG:

@IDX:63462
@OFF:0x101ff
@SPK:
@JPN:　ゆっくりと僕のほうに泳いでくる。
@ENG:

@IDX:63463
@OFF:0x1022f
@SPK:
@JPN:　足下まで来たところで棒を外す。
@ENG:

@IDX:63464
@OFF:0x1026d
@SPK:
@JPN:　道具入れに棒を戻し、死体の引き上げにかかる。
@ENG:

@IDX:63465
@OFF:0x102a9
@SPK:
@JPN:　肩を掴んで軽く起こし、背後に回り込んで脇に腕を　差し込んでいく。
@ENG:

@IDX:63466
@OFF:0x102f9
@SPK:
@JPN:　両腕を充分に差し込んで、鳩尾の辺りで組む。
@ENG:

@IDX:63467
@OFF:0x10345
@SPK:
@JPN:　腰に力を入れて、グッと持ち上げる。
@ENG:

@IDX:63468
@OFF:0x10377
@SPK:
@JPN:　そのままの体勢で部屋の中央まで遺体を運ぶ。
@ENG:

@IDX:63469
@OFF:0x103b1
@SPK:
@JPN:　ポタリポタリとホルマリンの雫が床に垂れる。
@ENG:

@IDX:63470
@OFF:0x103f9
@SPK:
@JPN:　腕を解いて、ゆっくり丁寧に水浸しの床の上に遺体　を横たえる。
@ENG:

@IDX:63471
@OFF:0x10445
@SPK:
@JPN:　青ざめた唇、くすんだ肌の色、軽く脱色された髪の　色……それ以外は眠っているのと何ら変わりがない　ように見える。
@ENG:

@IDX:63472
@OFF:0x104c3
@SPK:
@JPN:　美しい女性の姿が僕の足下にあった。
@ENG:

@IDX:63473
@OFF:0x10505
@SPK:
@JPN:　ホースで水道水を遺体の全身にかける。
@ENG:

@IDX:63474
@OFF:0x10539
@SPK:
@JPN:　肌の色は多少くすんでいるが、まだその張りは失わ　れていなかった。
@ENG:

@IDX:63475
@OFF:0x10589
@SPK:
@JPN:　パチパチと水流が弾け、丸い水滴を作って、その柔　らかな身体の稜線を流れ去る。
@ENG:

@IDX:63476
@OFF:0x105f9
@SPK:
@JPN:　デッキブラシでその柔らかな身体を擦る。
@ENG:

@IDX:63477
@OFF:0x1062f
@SPK:
@JPN:　乳房がユラユラと揺れる。
@ENG:

@IDX:63478
@OFF:0x10657
@SPK:
@JPN:　足先から、すね、膝、もも……長く美しいカーブを　丁寧に洗う。
@ENG:

@IDX:63479
@OFF:0x106a3
@SPK:
@JPN:　下腹……胸……と順々にデッキブラシで擦る。
@ENG:

@IDX:63480
@OFF:0x106dd
@SPK:
@JPN:　乳首を擦る時は傷をつけてしまいそうな気がして、　意識的にデッキブラシを握る手から力を抜いた。
@ENG:

@IDX:63481
@OFF:0x10749
@SPK:
@JPN:　ユルユルと円を描くように、乳輪の外縁に沿って、　まろやかに洗い上げる。
@ENG:

@IDX:63482
@OFF:0x107b5
@SPK:
@JPN:　デッキブラシを置き、タワシを手に取る。
@ENG:

@IDX:63483
@OFF:0x107eb
@SPK:
@JPN:　彼女の傍らに跪いて顔に手をかける。
@ENG:

@IDX:63484
@OFF:0x1081d
@SPK:
@JPN:　これまでの、どの遺体よりも美しい死に顔。
@ENG:

@IDX:63485
@OFF:0x10855
@SPK:
@JPN:　緊張と弛緩が、危ういバランスのもとに描き出した　アルカイックスマイル。
@ENG:

@IDX:63486
@OFF:0x108ab
@SPK:
@JPN:　誰に向けたものでもない儚い笑顔が、僕に向かって　そこには存在していた。
@ENG:

@IDX:63487
@OFF:0x1090f
@SPK:
@JPN:　洗う時に邪魔にならないように、軽く彼女の前髪を　掻き上げる。
@ENG:

@IDX:63488
@OFF:0x1095b
@SPK:
@JPN:　理知的な広い額が僕の視界に飛び込んでくる。
@ENG:

@IDX:63489
@OFF:0x10995
@SPK:
@JPN:　一つの皺も傷もない額。
@ENG:

@IDX:63490
@OFF:0x109bb
@SPK:
@JPN:　美しい額。
@ENG:

@IDX:63491
@OFF:0x109d5
@SPK:
@JPN:　その笑顔を崩さないように、その笑顔を傷つけない　ように、細心の注意を払って顔を磨き上げる。
@ENG:

@IDX:63492
@OFF:0x10a4b
@SPK:
@JPN:　顔の次は手だ。
@ENG:

@IDX:63493
@OFF:0x10a69
@SPK:
@JPN:　立ち膝のままスライドするように移動して、彼女の　手を僕の手の上に重ねる。
@ENG:

@IDX:63494
@OFF:0x10ac1
@SPK:
@JPN:　華奢な細い指。
@ENG:

@IDX:63495
@OFF:0x10adf
@SPK:
@JPN:　長く美しい指。
@ENG:

@IDX:63496
@OFF:0x10afd
@SPK:
@JPN:　白魚がどんなものか知らないけど、おそらく白魚の　ような指と表現されるのは、彼女のような指のこと　なのだろう。
@ENG:

@IDX:63497
@OFF:0x10b87
@SPK:
@JPN:　タワシで、手の甲……指……指の間……掌……と、　順序良く洗っていく。
@ENG:

@IDX:63498
@OFF:0x10bdb
@SPK:
@JPN:　左手を洗い始めて、一つ気づいた。
@ENG:

@IDX:63499
@OFF:0x10c0b
@SPK:
@JPN:　彼女は既婚者だ。
@ENG:

@IDX:63500
@OFF:0x10c2b
@SPK:
@JPN:　左手の薬指に指輪の跡がある。
@ENG:

@IDX:63501
@OFF:0x10c57
@SPK:
@JPN:　なんとなくガックリした気分になる。
@ENG:

@IDX:63502
@OFF:0x10c89
@SPK:
@JPN:　次の瞬間、自分の心の動きに笑ってしまう。
@ENG:

@IDX:63503
@OFF:0x10cd3
@SPK:
@JPN:　死体に何を期待しているんだ？
@ENG:

@IDX:63504
@OFF:0x10cff
@SPK:
@JPN:　既婚か未婚かなんて関係ないだろう……と。
@ENG:

@IDX:63505
@OFF:0x10d47
@SPK:
@JPN:　だが、彼女のような美しい妻を亡くした男性のこと　を考えて心に痛みが走る。
@ENG:

@IDX:63506
@OFF:0x10d9f
@SPK:
@JPN:　もし自分がその立場だったら……。
@ENG:

@IDX:63507
@OFF:0x10dcf
@SPK:
@JPN:　こうして妻の美しい死体を前にしたら……。
@ENG:

@IDX:63508
@OFF:0x10e1d
@SPK:
@JPN:　ブルブルと頭を振る。
@ENG:

@IDX:63509
@OFF:0x10e41
@SPK:
@JPN:　一瞬恐ろしい考えが頭をよぎった。
@ENG:

@IDX:63510
@OFF:0x10e71
@SPK:
@JPN:　それは人として決して犯してはいけない罪。
@ENG:

@IDX:63511
@OFF:0x10ea9
@SPK:
@JPN:　考えただけで、自分が穢されたような気がした。
@ENG:

@IDX:63512
@OFF:0x10ef5
@SPK:
@JPN:　立ち上がって、グッと伸びをする。
@ENG:

@IDX:63513
@OFF:0x10f25
@SPK:
@JPN:　いったん作業の手を止めて、気分を入れ替える。
@ENG:

@IDX:63514
@OFF:0x10f61
@SPK:
@JPN:　フウと息をついて、首をコキコキと鳴らす。
@ENG:

@IDX:63515
@OFF:0x10f99
@SPK:
@JPN:　さて、後半戦に行くか。
@ENG:

@IDX:63516
@OFF:0x11029
@SPK:
@JPN:　彼女の身体を裏返す。
@ENG:

@IDX:63517
@OFF:0x1104d
@SPK:
@JPN:　うぶ毛一つない美しい背中。
@ENG:

@IDX:63518
@OFF:0x11077
@SPK:
@JPN:　デッキブラシで擦るのもためらわれるほど傷のない　背中を彼女は備えていた。
@ENG:

@IDX:63519
@OFF:0x110cf
@SPK:
@JPN:　だが、これが僕の仕事。
@ENG:

@IDX:63520
@OFF:0x110f5
@SPK:
@JPN:　ゴシゴシと背中をデッキブラシで擦る。
@ENG:

@IDX:63521
@OFF:0x11129
@SPK:
@JPN:　足の裏から、ふくらはぎ……膝の裏……太もも……　そして尻肉。
@ENG:

@IDX:63522
@OFF:0x11175
@SPK:
@JPN:　下から上に向かって洗い進めていく。
@ENG:

@IDX:63523
@OFF:0x111bb
@SPK:
@JPN:　タワシを手に持って、細かい部分に移る。
@ENG:

@IDX:63524
@OFF:0x111f1
@SPK:
@JPN:　足の指、指の間、くるぶし……尻たぶを開いて会陰　を丁寧に洗う。
@ENG:

@IDX:63525
@OFF:0x1123f
@SPK:
@JPN:　腕を動かして脇の下を……。
@ENG:

@IDX:63526
@OFF:0x11269
@SPK:
@JPN:　長い髪をずらして、首筋を洗う。
@ENG:

@IDX:63527
@OFF:0x11297
@SPK:
@JPN:　白く輝くようなうなじ……死の懐にその魂が抱かれ　ていても、その部分が持つ艶かしい艶は失われてい　なかった。
@ENG:

@IDX:63528
@OFF:0x11323
@SPK:
@JPN:　背面を擦り終わった。
@ENG:

@IDX:63529
@OFF:0x11347
@SPK:
@JPN:　ホースで水をかけて、擦って浮かしたホルマリンを　流す。
@ENG:

@IDX:63530
@OFF:0x1138d
@SPK:
@JPN:　再び仰向けにする。
@ENG:

@IDX:63531
@OFF:0x113af
@SPK:
@JPN:　裏返した時についたホルマリンをホースの水で洗い　流す。
@ENG:

@IDX:63532
@OFF:0x113fb
@SPK:
@JPN:　これで終了だ。
@ENG:

@IDX:63533
@OFF:0x11419
@SPK:
@JPN:　僕の死体洗いは、これで終わりだ……。
@ENG:

@IDX:63535
@OFF:0x115ab
@SPK:［鏑木］
@JPN:　よう、お疲れさん。
@ENG:

@IDX:63538
@OFF:0x115f5
@SPK:[\protag]
@JPN:　『お疲れさん』じゃありませんよ……。
@ENG:

@IDX:63540
@OFF:0x116d4
@SPK:［鏑木］
@JPN:　なんだ？　ずいぶんご機嫌斜めだな。
@ENG:

@IDX:63543
@OFF:0x1172e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そりゃそうですよ。僕の仕事は朝で終わりだって言ってたじゃないですか？
@ENG:

@IDX:63545
@OFF:0x11831
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、それで怒ってるのか。
@ENG:

@IDX:63548
@OFF:0x11883
@SPK:[\protag]
@JPN:　当たり前です。もう仕事がないと思って約束しちゃってたんですから。
@ENG:

@IDX:63550
@OFF:0x11908
@SPK:［鏑木］
@JPN:　はっはーん。さては女がらみだな？
@ENG:

@IDX:63553
@OFF:0x11960
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや……あの、そ、それは……。
@ENG:

@IDX:63555
@OFF:0x119c7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　で、お前はその約束した女のところにいかないで、こんな地下で死体の女と乳繰り合ってたと。
@ENG:

@IDX:63558
@OFF:0x11a55
@SPK:[\protag]
@JPN:　ば、バカなこと言わないでください！　乳繰り合うなんてそんなことするわけないでしょう！
@ENG:

@IDX:63560
@OFF:0x11aee
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おいおい、本気で怒るなよ。こんなとこで大声上げたら、反響してうるさくてかなわん。
@ENG:

@IDX:63563
@OFF:0x11b76
@SPK:[\protag]
@JPN:　それは鏑木さんが変なこと言うからじゃないですか！！
@ENG:

@IDX:63565
@OFF:0x11bed
@SPK:［鏑木］
@JPN:　悪かったよ。少し冗談が過ぎたかもな。
@ENG:

@IDX:63568
@OFF:0x11c49
@SPK:[\protag]
@JPN:　『過ぎたかもな』じゃありません。明らかに行き過ぎです。
@ENG:

@IDX:63570
@OFF:0x11cc4
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ハイハイ、そういうことにしておくよ。じゃ、もう帰っていいぞ。お疲れ。
@ENG:

@IDX:63573
@OFF:0x11d40
@SPK:[\protag]
@JPN:　ったく……お疲れ様でした！
@ENG:

@IDX:63574
@OFF:0x11de1
@SPK:
@JPN:　半ばキレ気味に挨拶を返して、洗い場のドアに手を　かける。
@ENG:

@IDX:63576
@OFF:0x11e72
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おい！　ちょっと待て！
@ENG:

@IDX:63579
@OFF:0x11ec0
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい？
@ENG:

@IDX:63581
@OFF:0x11fc1
@SPK:［鏑木］
@JPN:　お前、アソコ洗ったか？
@ENG:

@IDX:63584
@OFF:0x1200f
@SPK:[\protag]
@JPN:　アソコって言うと陰部ですか？
@ENG:

@IDX:63586
@OFF:0x12070
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうだ。
@ENG:

@IDX:63590
@OFF:0x120de
@SPK:[\protag]
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63591
@OFF:0x120ec
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63592
@OFF:0x12100
@SPK:
@JPN:あっ！
@ENG:

@IDX:63594
@OFF:0x121c3
@SPK:［鏑木］
@JPN:　やっぱりな。最後の最後でミスか……まあ、お前らしいっちゃあお前らしいか。
@ENG:

@IDX:63597
@OFF:0x12243
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すいません、すぐ洗います。
@ENG:

@IDX:63598
@OFF:0x1232a
@SPK:
@JPN:　長い脚を左右に開く。
@ENG:

@IDX:63599
@OFF:0x1234e
@SPK:
@JPN:　白い太ももを分けて、女陰を剥き出しにする。
@ENG:

@IDX:63600
@OFF:0x12388
@SPK:
@JPN:　その間に進んで、局部と正対する。
@ENG:

@IDX:63601
@OFF:0x123c0
@SPK:
@JPN:　複雑なヒダをタワシで丁寧に洗っていく。
@ENG:

@IDX:63602
@OFF:0x123f6
@SPK:
@JPN:　大陰唇……小陰唇……陰核を軽く擦る。
@ENG:

@IDX:63603
@OFF:0x1242a
@SPK:
@JPN:　尿道口……膣口……。
@ENG:

@IDX:63604
@OFF:0x1244e
@SPK:
@JPN:　この仕事をするまでは見たこともなかった女性自身　が、今では見慣れたものになってしまった。
@ENG:

@IDX:63605
@OFF:0x124b6
@SPK:
@JPN:　ただ、見たことがあるのは死んだ生身の女性のもの　だけだったが。
@ENG:

@IDX:63607
@OFF:0x12553
@SPK:［鏑木］
@JPN:　終わったか？
@ENG:

@IDX:63610
@OFF:0x12597
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい、あとは水洗いだけです。
@ENG:

@IDX:63611
@OFF:0x125ed
@SPK:
@JPN:　ホースで水をかけて最後の仕上げをする。
@ENG:

@IDX:63612
@OFF:0x12623
@SPK:
@JPN:　今度こそ本当の終わり。
@ENG:

@IDX:63615
@OFF:0x12784
@SPK:[\protag]
@JPN:　今度こそ終わりました。
@ENG:

@IDX:63617
@OFF:0x127df
@SPK:［鏑木］
@JPN:　よし。じゃあ、ＯＫだ。お疲れさん。
@ENG:

@IDX:63620
@OFF:0x12839
@SPK:[\protag]
@JPN:　お疲れ様でした。
@ENG:

@IDX:63622
@OFF:0x129db
@SPK:［千草］
@JPN:　ご苦労様。
@ENG:

@IDX:63625
@OFF:0x12a1d
@SPK:[\protag]
@JPN:　お疲れ様です。
@ENG:

@IDX:63627
@OFF:0x12a70
@SPK:［千草］
@JPN:　終わりのミーティングも私がやるわ。ついでだから色々質問させてちょうだい。
@ENG:

@IDX:63630
@OFF:0x12af0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。分かりました。
@ENG:

@IDX:63632
@OFF:0x12b4d
@SPK:［千草］
@JPN:　それからこれ、今回の報告書。
@ENG:

@IDX:63635
@OFF:0x12ba1
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……。
@ENG:

@IDX:63637
@OFF:0x12bf0
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、質問を始めるわよ。感じたことを素直に答えてちょうだい。
@ENG:

@IDX:63640
@OFF:0x12c66
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。
@ENG:

@IDX:63641
@OFF:0x12cb4
@SPK:
@JPN:　副院長の質問は奇妙なものだった。
@ENG:

@IDX:63642
@OFF:0x12cf4
@SPK:
@JPN:　初めて死体を見た時にどんな感じがしたか。
@ENG:

@IDX:63643
@OFF:0x12d2c
@SPK:
@JPN:　今は死体を見た時にどんな感じがするか。
@ENG:

@IDX:63644
@OFF:0x12d62
@SPK:
@JPN:　美しい女性の死体を見た時どんな感じがするか。
@ENG:

@IDX:63645
@OFF:0x12d9e
@SPK:
@JPN:　醜い女性の死体を見た時にどんな感じがするか。
@ENG:

@IDX:63646
@OFF:0x12dda
@SPK:
@JPN:　男性の死体を見た時にどんな感じがするか。
@ENG:

@IDX:63647
@OFF:0x12e22
@SPK:
@JPN:　とにかく、僕が今回の仕事の時に感じたことを全て　聞き出そうとしているかのようだった。
@ENG:

@IDX:63648
@OFF:0x12e86
@SPK:
@JPN:　僕が報告書にサインし終わっても、副院長の質問は　続いた。
@ENG:

@IDX:63649
@OFF:0x12ede
@SPK:
@JPN:　時折、『なるほど』とか『おかしい』と言った相槌　を小さな声で呟くように打っていた。
@ENG:

@IDX:63650
@OFF:0x12f40
@SPK:
@JPN:　一体何が『なるほど』で何が『おかしい』のかは、　僕にはまったく分からなかった。
@ENG:

@IDX:63651
@OFF:0x12fb0
@SPK:
@JPN:　１０分か１５分ほどだろうか……ひとしきり質問を　続けた後、副院長は黙り込んでしまった。
@ENG:

@IDX:63654
@OFF:0x130cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:63655
@OFF:0x130dc
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63656
@OFF:0x130ea
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63657
@OFF:0x130f8
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63658
@OFF:0x1310c
@SPK:
@JPN:あ、あの……副院長……着替えたいんですけど……。
@ENG:

@IDX:63660
@OFF:0x131f9
@SPK:［千草］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:63661
@OFF:0x13257
@SPK:
@JPN:　副院長は僕に一瞥くれると、黙って更衣室から出て　行った。
@ENG:

@IDX:63662
@OFF:0x1329f
@SPK:
@JPN:　最近の副院長……僕に対して妙に素っ気無く、よそ　よそしい態度。
@ENG:

@IDX:63663
@OFF:0x132ed
@SPK:
@JPN:　以前の副院長の態度が偽りで、今の副院長が本当の　姿なのだろうか。
@ENG:

@IDX:63664
@OFF:0x1333d
@SPK:
@JPN:　それとも、何かああしなければいけない理由がある　のだろうか。
@ENG:

@IDX:63665
@OFF:0x13457
@SPK:
@JPN:　熱いシャワーで、身体の疲れとホルマリンのにおい　を洗い流す。
@ENG:

@IDX:63666
@OFF:0x134a3
@SPK:
@JPN:　結局今日は４体も洗っている。
@ENG:

@IDX:63667
@OFF:0x134cf
@SPK:
@JPN:　それほど疲れを感じていないのは、これで最後だと　いう解放感のおかげだろうか。
@ENG:

@IDX:63668
@OFF:0x1353b
@SPK:
@JPN:　そう……これで最後。
@ENG:

@IDX:63669
@OFF:0x1355f
@SPK:
@JPN:　死体洗いも、ミーティングも……。
@ENG:

@IDX:63670
@OFF:0x1358f
@SPK:
@JPN:　ここで、こうしてシャワーを浴びるのも……。
@ENG:

@IDX:63671
@OFF:0x135c9
@SPK:
@JPN:　副院長がまた理不尽な要求をしてこなければ、これ　で最後のはずだ。
@ENG:

@IDX:63672
@OFF:0x13629
@SPK:
@JPN:　後は来月まで自由を満喫して、事務局の仕事に復帰　するだけ。
@ENG:

@IDX:63673
@OFF:0x13673
@SPK:
@JPN:　それで、また昔のような生活が戻ってくる……はず　だ。
@ENG:

@IDX:63674
@OFF:0x1372a
@SPK:
@JPN:　夏の夜風で髪を乾かしながら部屋に帰る。
@ENG:

@IDX:63675
@OFF:0x13760
@SPK:
@JPN:　どこからともなく漂ってくる美味しそうな匂いが、　僕の空腹感を加速する。
@ENG:

@IDX:63676
@OFF:0x137c6
@SPK:
@JPN:　自分の部屋の前まで着いた時に、その美味しそうな　匂いは最大になった。
@ENG:

@IDX:63677
@OFF:0x13828
@SPK:
@JPN:　なんだ？
@ENG:

@IDX:63678
@OFF:0x13840
@SPK:
@JPN:　どういうことだ？
@ENG:

@IDX:63679
@OFF:0x13860
@SPK:
@JPN:　この匂いの元は僕の部屋なのか？
@ENG:

@IDX:63680
@OFF:0x1389c
@SPK:
@JPN:　ドアノブに手をかける。
@ENG:

@IDX:63681
@OFF:0x138d0
@SPK:
@JPN:　鍵がかかっていない。
@ENG:

@IDX:63682
@OFF:0x138f4
@SPK:
@JPN:　部屋の中には明かりも点いている。
@ENG:

@IDX:63683
@OFF:0x13924
@SPK:
@JPN:　ということは、中に誰かいるのだろうか？
@ENG:

@IDX:63684
@OFF:0x1395a
@SPK:
@JPN:　でも一体どうやって……。
@ENG:

@IDX:63685
@OFF:0x1399e
@SPK:
@JPN:　出かけた時の記憶を反芻してみる。
@ENG:

@IDX:63686
@OFF:0x139ce
@SPK:
@JPN:　バッグを掴み……靴を引っかけ……そして外に飛び　出して……。
@ENG:

@IDX:63687
@OFF:0x13a1a
@SPK:
@JPN:　そうか……確かに鍵をかけた覚えはない。
@ENG:

@IDX:63688
@OFF:0x13a50
@SPK:
@JPN:　侵入しようと思えば簡単にできる。
@ENG:

@IDX:63689
@OFF:0x13a92
@SPK:
@JPN:　でも一体誰が……。
@ENG:

@IDX:63690
@OFF:0x13ab4
@SPK:
@JPN:　ええい。ここで色々考えていても仕方がない。
@ENG:

@IDX:63691
@OFF:0x13aee
@SPK:
@JPN:　とにかくドアを開けてみよう。
@ENG:

@IDX:63693
@OFF:0x13bbe
@SPK:［女の声］
@JPN:　あっ、おかえり。
@ENG:

@IDX:63696
@OFF:0x13c06
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:63697
@OFF:0x13cb8
@SPK:
@JPN:　僕の部屋に侵入した人物。
@ENG:

@IDX:63698
@OFF:0x13ce0
@SPK:
@JPN:　それは真田さんだった。
@ENG:

@IDX:63701
@OFF:0x13d42
@SPK:[\protag]
@JPN:　な、なななな……。
@ENG:

@IDX:63703
@OFF:0x13d9b
@SPK:［美和子］
@JPN:　帰ってきた時は、『ただいま』でしょ？
@ENG:

@IDX:63706
@OFF:0x13df7
@SPK:[\protag]
@JPN:　た、ただいま……。
@ENG:

@IDX:63708
@OFF:0x13e50
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。おかえり。
@ENG:

@IDX:63711
@OFF:0x13e98
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃなくって……どうして僕の部屋に真田さんが？
@ENG:

@IDX:63713
@OFF:0x13f18
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　だって、飲みにいけなくなっちゃったでしょ？　だからキミの部屋で飲み会しようと思って。
@ENG:

@IDX:63716
@OFF:0x13faa
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぼ、僕の部屋で飲み会ですか？
@ENG:

@IDX:63718
@OFF:0x1400d
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん、そう。夕食まだでしょ？　食べるものも用意してあるから……さ、座って座って。
@ENG:

@IDX:63720
@OFF:0x140a9
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　だって、キミの部屋で飲み会やるって約束でしょ？
@ENG:

@IDX:63723
@OFF:0x14115
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あれは中止になったんじゃ……。
@ENG:

@IDX:63725
@OFF:0x1417e
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうなの？　てっきり時間が変更になっただけかと思ってた。じゃあ、私帰ったほうがいい？
@ENG:

@IDX:63728
@OFF:0x1420a
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、ダメです！　帰らないでください！
@ENG:

@IDX:63730
@OFF:0x14275
@SPK:［美和子］
@JPN:　クスクス……そんなに必死にならなくても帰らないわよ。夕食……まだ食べてないよね？
@ENG:

@IDX:63733
@OFF:0x142fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。まだですけど。
@ENG:

@IDX:63735
@OFF:0x1435c
@SPK:［美和子］
@JPN:　食べるものも用意しておいたよ……さ、座って座って。
@ENG:

@IDX:63738
@OFF:0x143c6
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はあ……。
@ENG:

@IDX:63740
@OFF:0x14512
@SPK:［美和子］
@JPN:　それじゃあ、いくよ。キミの仕事が無事終わったことを祝して……かんぱぁーい。
@ENG:

@IDX:63743
@OFF:0x14594
@SPK:[\protag]
@JPN:　乾杯……。
@ENG:

@IDX:63745
@OFF:0x145e5
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうしたどうした？　ノリ悪いぞ？
@ENG:

@IDX:63748
@OFF:0x1463d
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、あの……ちょっとまだ混乱してて……。
@ENG:

@IDX:63750
@OFF:0x1476a
@SPK:［美和子］
@JPN:　混乱？　どうして？
@ENG:

@IDX:63753
@OFF:0x147b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、てっきり僕は今夜の約束がご破算になっちゃってたつもりだったんで……部屋に戻ったら一人寂しくカップラーメンをすするのかなって思ってたから……。
@ENG:

@IDX:63756
@OFF:0x1487e
@SPK:[\protag]
@JPN:　それなのに、部屋では真田さんが夕食の支度をして待っててくれて、嬉しいやら何やらで頭の中がグチャグチャになっちゃってるんです。
@ENG:

@IDX:63758
@OFF:0x14941
@SPK:［美和子］
@JPN:　えーっと、つまり……私が部屋で待ってたことは喜んでもらえてるのかな？
@ENG:

@IDX:63761
@OFF:0x149bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。それはもちろん。
@ENG:

@IDX:63763
@OFF:0x14ada
@SPK:［美和子］
@JPN:　なら、それを素直に表現して欲しいな。
@ENG:

@IDX:63766
@OFF:0x14b36
@SPK:[\protag]
@JPN:　ひ、表現って言われても……。
@ENG:

@IDX:63768
@OFF:0x14b99
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほらほら、難しく考えないの。楽しく飲んで食べて、パーッといこうよ。
@ENG:

@IDX:63771
@OFF:0x14c13
@SPK:[\protag]
@JPN:　パーッとですか？
@ENG:

@IDX:63773
@OFF:0x14c6a
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう、パーッと……ね？
@ENG:

@IDX:63776
@OFF:0x14cb8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そう……ですね。せっかくですからパーッといかないと勿体ないですよね。
@ENG:

@IDX:63778
@OFF:0x14d47
@SPK:［美和子］
@JPN:　うんうん。楽しむ時は徹底的に楽しもうよ！
@ENG:

@IDX:63779
@OFF:0x14da5
@SPK:
@JPN:　明るい真田さんの笑顔。
@ENG:

@IDX:63780
@OFF:0x14dcb
@SPK:
@JPN:　久しぶりのアルコール。
@ENG:

@IDX:63781
@OFF:0x14df1
@SPK:
@JPN:　そして、真田さんお手製の料理の数々。
@ENG:

@IDX:63782
@OFF:0x14e35
@SPK:
@JPN:　それら全てが僕に喜びを与えてくれる。
@ENG:

@IDX:63783
@OFF:0x14e69
@SPK:
@JPN:　細胞の一つ一つが活性化したみたいに身体中に活力　が溢れてきて、仕事の疲れなんて始めからなかった　かのように消えてしまった。
@ENG:

@IDX:63784
@OFF:0x1500c
@SPK:
@JPN:　楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
@ENG:

@IDX:63785
@OFF:0x15044
@SPK:
@JPN:　気づくと、目の前の皿は空っぽになっていた。
@ENG:

@IDX:63786
@OFF:0x1507e
@SPK:
@JPN:　用意していたお酒も、もう残り少ない。
@ENG:

@IDX:63787
@OFF:0x150c4
@SPK:
@JPN:　ふぅと一息つく。
@ENG:

@IDX:63788
@OFF:0x150e4
@SPK:
@JPN:　宴の時間が終わりに近づくにつれ、浮かれた空気に　ふとした沈黙が交じるようになった。
@ENG:

@IDX:63789
@OFF:0x15152
@SPK:
@JPN:　大いに騒いだ満足感か、騒ぎ過ぎての疲労感か……　それとも、この楽しい一時が過ぎゆくのを惜しむ心　がそうさせるのか……。
@ENG:

@IDX:63790
@OFF:0x151d8
@SPK:
@JPN:　見れば、酔いに頬を桜色に染めた真田さんも、時折　熱を冷ますように、軽い吐息を漏らしている。
@ENG:

@IDX:63791
@OFF:0x15242
@SPK:
@JPN:　その仕草が、ほんのり赤く染まった頬と相まって、　堪らなく色っぽい。
@ENG:

@IDX:63792
@OFF:0x152a6
@SPK:
@JPN:　しばらく、そんな彼女に見惚れながら、僕は決意を　固めていた。
@ENG:

@IDX:63793
@OFF:0x152f2
@SPK:
@JPN:　今夜こそ真田さんに気持ちを打ち明けよう。
@ENG:

@IDX:63794
@OFF:0x1532a
@SPK:
@JPN:　僕の気持ちはもう決まっている。
@ENG:

@IDX:63795
@OFF:0x15368
@SPK:
@JPN:　僕は真田さんが好きだ。
@ENG:

@IDX:63796
@OFF:0x1538e
@SPK:
@JPN:　真田さんは僕を受け止めてくれるだろうか。
@ENG:

@IDX:63797
@OFF:0x153c6
@SPK:
@JPN:　昨日の出来事から考えると、真田さんは僕の気持ち　に応えてくれそうに思える。
@ENG:

@IDX:63798
@OFF:0x15434
@SPK:
@JPN:　だが、次の一歩がなかなか踏み出せない。
@ENG:

@IDX:63799
@OFF:0x1547a
@SPK:
@JPN:　生来の臆病な性格が、こんなところで顔を出す。
@ENG:

@IDX:63800
@OFF:0x154b6
@SPK:
@JPN:　真田さんが僕に色々してくれるのは、僕に対する好　意からなのだろうか。
@ENG:

@IDX:63801
@OFF:0x1550a
@SPK:
@JPN:　同情から、優しくしてくれているのではないだろう　か。
@ENG:

@IDX:63802
@OFF:0x1555e
@SPK:
@JPN:　頭の中を疑問が駆け巡る。
@ENG:

@IDX:63803
@OFF:0x15586
@SPK:
@JPN:　お酒のせいか、うまく考えがまとまらない。
@ENG:

@IDX:63804
@OFF:0x155be
@SPK:
@JPN:　グルグルと考えているうちに、ふと疑問が口をつい　て出てしまった。
@ENG:

@IDX:63807
@OFF:0x1564a
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………真田さん。
@ENG:

@IDX:63809
@OFF:0x1575f
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん？　何？
@ENG:

@IDX:63812
@OFF:0x157a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうして僕に、こんなに色々してくれるんですか？
@ENG:

@IDX:63813
@OFF:0x15803
@SPK:
@JPN:　言ってしまってから、しまったと思った。
@ENG:

@IDX:63814
@OFF:0x15839
@SPK:
@JPN:　だが、こうなったら流れに任せたほうがいい。
@ENG:

@IDX:63815
@OFF:0x15873
@SPK:
@JPN:　もともと僕の性格からしたら、その方がうまくいく　はずだ。
@ENG:

@IDX:63817
@OFF:0x159bc
@SPK:［美和子］
@JPN:　……聞きたい？
@ENG:

@IDX:63820
@OFF:0x15a02
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……聞きたいです。
@ENG:

@IDX:63822
@OFF:0x15a5f
@SPK:［美和子］
@JPN:　…………どうしても聞きたい？
@ENG:

@IDX:63825
@OFF:0x15ab3
@SPK:[\protag]
@JPN:　聞きたいです……真田さんが話したくないっていうんなら仕方ないですけど。
@ENG:

@IDX:63827
@OFF:0x15bfc
@SPK:［美和子］
@JPN:　……分かった。キミには知る権利があるしね。
@ENG:

@IDX:63830
@OFF:0x15c5e
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:63831
@OFF:0x15ca2
@SPK:
@JPN:　真田さんの少し俯いた顔には、いつになく真剣な雰　囲気が漂っていた。
@ENG:

@IDX:63832
@OFF:0x15cf4
@SPK:
@JPN:　真田さんが優しくしてくれていたのは、僕が期待し　ているような理由ではないのかもしれない。
@ENG:

@IDX:63833
@OFF:0x15d5c
@SPK:
@JPN:　いつの間にか重い空気が、僕たちを覆っていた。
@ENG:

@IDX:63835
@OFF:0x15deb
@SPK:［美和子］
@JPN:　キミってさ、兄弟いる？
@ENG:

@IDX:63838
@OFF:0x15e39
@SPK:[\protag]
@JPN:　兄弟ですか？　いえ、一人っ子ですけど。
@ENG:

@IDX:63840
@OFF:0x15ea6
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか。私はね、二人姉弟。キミと同じくらいの弟がいたの。
@ENG:

@IDX:63843
@OFF:0x15f16
@SPK:[\protag]
@JPN:　弟さん……ですか？
@ENG:

@IDX:63845
@OFF:0x15f6f
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう。
@ENG:

@IDX:63846
@OFF:0x15fab
@SPK:
@JPN:　微かな違和感が残る。
@ENG:

@IDX:63847
@OFF:0x15fcf
@SPK:
@JPN:　『……弟がいたの……』
@ENG:

@IDX:63848
@OFF:0x15ff5
@SPK:
@JPN:　ん？　『いた』ってどういうことだ？
@ENG:

@IDX:63851
@OFF:0x16063
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、『いた』っていうのは……。
@ENG:

@IDX:63853
@OFF:0x160ca
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。私がね、実家を出る少し前に交通事故で……。
@ENG:

@IDX:63856
@OFF:0x16132
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、す……すみません……。
@ENG:

@IDX:63858
@OFF:0x16195
@SPK:［美和子］
@JPN:　ううん、いいの。気にしないで……。
@ENG:

@IDX:63861
@OFF:0x161ef
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:63863
@OFF:0x16244
@SPK:［美和子］
@JPN:　うちの両親は共働きでね、小さい頃から弟の面倒を見るのは私の役目。『ねーちゃん、ねーちゃん』って、いつも私にベッタリで、私がやってあげないと何にもできない子でね……。
@ENG:

@IDX:63865
@OFF:0x1632f
@SPK:［美和子］
@JPN:　まあ、お互い大きくなってからはあんまりベタベタしなくなったけど。でも相変わらず弟の面倒を見るのは私の役目で、洗濯とか食事とか……。
@ENG:

@IDX:63867
@OFF:0x163f8
@SPK:［美和子］
@JPN:　学校に持っていくお弁当を作るのも私の役目だったわ。お礼は滅多に言ってくれなかったけど、いつもきれいに食べてくれて、『感想は？』って聞くと『美味かった』って……。
@ENG:

@IDX:63869
@OFF:0x164df
@SPK:［美和子］
@JPN:　引っ込み思案で、照れ屋で……それでいて時々大胆で……雰囲気とか体型とか、キミにそっくりだったな。
@ENG:

@IDX:63870
@OFF:0x16575
@SPK:
@JPN:　遠い目で弟さんの思い出を語る彼女。
@ENG:

@IDX:63871
@OFF:0x165a7
@SPK:
@JPN:　それは、今まで僕に向けられていた温かい目と同じ　光を帯びていて……。
@ENG:

@IDX:63872
@OFF:0x16609
@SPK:
@JPN:　微かな苛立ちが僕の中で徐々に育っていく。
@ENG:

@IDX:63873
@OFF:0x16641
@SPK:
@JPN:　僕は真田さんの気持ちに気づいてしまった。
@ENG:

@IDX:63874
@OFF:0x16679
@SPK:
@JPN:　気づかないほうが良かった。
@ENG:

@IDX:63875
@OFF:0x166a3
@SPK:
@JPN:　でも、気づいてしまった。
@ENG:

@IDX:63876
@OFF:0x166cb
@SPK:
@JPN:　多分、これが真田さんの気持ち。
@ENG:

@IDX:63877
@OFF:0x166f9
@SPK:
@JPN:　これが真田さんが僕に優しくしてくれた理由。
@ENG:

@IDX:63880
@OFF:0x1676f
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……。
@ENG:

@IDX:63882
@OFF:0x167c0
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:63885
@OFF:0x167fc
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……真田さんの弟じゃありません。
@ENG:

@IDX:63887
@OFF:0x16923
@SPK:［美和子］
@JPN:　な、なに言ってるの？　そんなこと分かってるよ？
@ENG:

@IDX:63890
@OFF:0x16989
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、真田さんが僕にしてくれたことは、みんな真田さんが弟さんにしてたことじゃないんですか？
@ENG:

@IDX:63893
@OFF:0x16a1b
@SPK:[\protag]
@JPN:　お弁当も……食事も……熱中症の介抱だって、弟を世話するような気持ちでしてくれてたんじゃないんですか？
@ENG:

@IDX:63895
@OFF:0x16ac6
@SPK:［美和子］
@JPN:　バイト君……。
@ENG:

@IDX:63898
@OFF:0x16b0c
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……僕は真田さんの弟の身代わりじゃない！！
@ENG:

@IDX:63900
@OFF:0x16be2
@SPK:［美和子］
@JPN:　きゃっ！
@ENG:

@IDX:63902
@OFF:0x16cb0
@SPK:［美和子］
@JPN:　ば、バイト君……急にどうしたの？
@ENG:

@IDX:63905
@OFF:0x16d08
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……僕は、一人の女性として真田さんのことが好きだったのに、真田さんは僕を弟の身代わりにしていただけだなんて……そんなの、そんなの酷すぎます。
@ENG:

@IDX:63907
@OFF:0x16ddf
@SPK:［美和子］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:63910
@OFF:0x16e21
@SPK:[\protag]
@JPN:　ダメなんですか？　僕を一人の男としては見てくれないんですか？
@ENG:

@IDX:63912
@OFF:0x16e97
@SPK:［美和子］
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:63913
@OFF:0x16ea7
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63914
@OFF:0x16eb5
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63915
@OFF:0x16ec3
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:63916
@OFF:0x16fa2
@SPK:
@JPN:クスッ。
@ENG:

@IDX:63919
@OFF:0x16fe0
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:63921
@OFF:0x1702b
@SPK:［美和子］
@JPN:　勝手に先走らないで。
@ENG:

@IDX:63924
@OFF:0x17077
@SPK:[\protag]
@JPN:　……先走る？
@ENG:

@IDX:63926
@OFF:0x170ca
@SPK:［美和子］
@JPN:　誰もキミが弟の身代わりだなんて言ってないでしょ？
@ENG:

@IDX:63929
@OFF:0x17132
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:63931
@OFF:0x17187
@SPK:［美和子］
@JPN:　そりゃあ、最初は弟の面倒を見るような気分だったことは否定しないわ。
@ENG:

@IDX:63934
@OFF:0x17201
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃ、じゃあやっぱり……。
@ENG:

@IDX:63936
@OFF:0x17262
@SPK:［美和子］
@JPN:　こら、相手の話は最後まで聞く……でしょ？
@ENG:

@IDX:63939
@OFF:0x172c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい……すみません。
@ENG:

@IDX:63941
@OFF:0x17321
@SPK:［美和子］
@JPN:　クスクス……そういう怒られるとすぐ素直になっちゃうところもそっくり……。
@ENG:

@IDX:63944
@OFF:0x173a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:63946
@OFF:0x173f2
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう、そんな怖い目しないの。イイ男が台無しでしょ？
@ENG:

@IDX:63949
@OFF:0x1745c
@SPK:[\protag]
@JPN:　だって真田さんが……。
@ENG:

@IDX:63951
@OFF:0x174b9
@SPK:［美和子］
@JPN:　クスクス、ほんとにキミって鈍いのね。
@ENG:

@IDX:63954
@OFF:0x175d1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ん！？
@ENG:

@IDX:63956
@OFF:0x1761e
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん…………。
@ENG:

@IDX:63959
@OFF:0x17662
@SPK:[\protag]
@JPN:　……んう！　…………。
@ENG:

@IDX:63961
@OFF:0x176bf
@SPK:［美和子］
@JPN:　……ん……んうぅ……あむぅ……。
@ENG:

@IDX:63964
@OFF:0x177d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぷはぁぁぁぁ……ぜい、ぜい、ぜい、ぜい……。
@ENG:

@IDX:63966
@OFF:0x17846
@SPK:［美和子］
@JPN:　クスクス……これで分かった？
@ENG:

@IDX:63969
@OFF:0x1789a
@SPK:[\protag]
@JPN:　……わ、分かったって……何がですか？
@ENG:

@IDX:63971
@OFF:0x17905
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう、ニブチンなんだから……ほんとに分からないの？
@ENG:

@IDX:63974
@OFF:0x1796f
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません……。
@ENG:

@IDX:63976
@OFF:0x179c6
@SPK:［美和子］
@JPN:　弟にさっきみたいなキスすると思う？
@ENG:

@IDX:63979
@OFF:0x17a20
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いるかもしれません……。
@ENG:

@IDX:63981
@OFF:0x17a83
@SPK:［美和子］
@JPN:　バカ！　もう、こんな時にふざけないで……分かったわ、キミにははっきり言わないと伝わらないのね。
@ENG:

@IDX:63984
@OFF:0x17b19
@SPK:[\protag]
@JPN:　面目ありません……。
@ENG:

@IDX:63986
@OFF:0x17b74
@SPK:［美和子］
@JPN:　さっきも言ったけど、最初はキミのことを弟みたいに思ってたわ。でも今は違うの。
@ENG:

@IDX:63989
@OFF:0x17bf8
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:63991
@OFF:0x17c49
@SPK:［美和子］
@JPN:　今は、ちゃんとキミのことを一人の男性として見てるわ。
@ENG:

@IDX:63994
@OFF:0x17cb5
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃ、じゃあ……。
@ENG:

@IDX:63996
@OFF:0x17d0e
@SPK:［美和子］
@JPN:　私はキミのことが好き。一人の男性として好きなの。
@ENG:

@IDX:63997
@OFF:0x17e28
@SPK:
@JPN:　真田さんと２度目のキス。
@ENG:

@IDX:63998
@OFF:0x17e50
@SPK:
@JPN:　爽やかな真田さんの香りが限りなく近くなる。
@ENG:

@IDX:63999
@OFF:0x17e8a
@SPK:
@JPN:　真田さんの薄い舌が、僕の口の中に入ってくる。
@ENG:

@IDX:64000
@OFF:0x17ec6
@SPK:
@JPN:　僕は出迎えるように舌を絡める。
@ENG:

@IDX:64001
@OFF:0x17ef4
@SPK:
@JPN:　柔らかい舌の感触が、僕の脳天を打つ。
@ENG:

@IDX:64002
@OFF:0x17f36
@SPK:
@JPN:　今まで味わったことのない、新しい感覚が脳に送り　込まれる。
@ENG:

@IDX:64003
@OFF:0x17f80
@SPK:
@JPN:　口腔内をまさぐられる感触。
@ENG:

@IDX:64004
@OFF:0x17faa
@SPK:
@JPN:　真田さんの舌の感触。
@ENG:

@IDX:64005
@OFF:0x17fce
@SPK:
@JPN:　自分以外の甘い唾液の味。
@ENG:

@IDX:64006
@OFF:0x17ff6
@SPK:
@JPN:　強い電気信号が脳内回路を流れ、過負荷を起こしそ　うなほどの興奮を覚える。
@ENG:

@IDX:64008
@OFF:0x1814f
@SPK:［美和子］
@JPN:　……フフッ、今日は邪魔入らなかったね。
@ENG:

@IDX:64011
@OFF:0x181ad
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　ああ……そうですね。
@ENG:

@IDX:64013
@OFF:0x1820e
@SPK:［美和子］
@JPN:　続き……しちゃう？
@ENG:

@IDX:64016
@OFF:0x18258
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……いいんですか？
@ENG:

@IDX:64018
@OFF:0x182b9
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう、そんなこと聞かないの。女の子が男の子の部屋にくるのって、すごく勇気いるんだからね。
@ENG:

@IDX:64021
@OFF:0x18349
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃ、じゃあ……もしかして昨日も……。
@ENG:

@IDX:64023
@OFF:0x183b6
@SPK:［美和子］
@JPN:　だから、そういうこと聞かないの！
@ENG:

@IDX:64026
@OFF:0x1840e
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません……。
@ENG:

@IDX:64028
@OFF:0x18469
@SPK:［美和子］
@JPN:　プッ！
@ENG:

@IDX:64031
@OFF:0x184a7
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　ど、どうして笑うんですか？
@ENG:

@IDX:64033
@OFF:0x1850e
@SPK:［美和子］
@JPN:　だって、私たちこんな状態になってるのに、やってることがいつもとおんなじなんだもん。
@ENG:

@IDX:64036
@OFF:0x18598
@SPK:[\protag]
@JPN:　やってること？
@ENG:

@IDX:64038
@OFF:0x185ed
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、キミが何か言って私が怒って、キミが謝る……ね？
@ENG:

@IDX:64041
@OFF:0x18659
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ……。
@ENG:

@IDX:64043
@OFF:0x186aa
@SPK:［美和子］
@JPN:　でもおかげでリラックスできたんじゃない？　緊張が解けたような感じするよ？
@ENG:

@IDX:64046
@OFF:0x1872a
@SPK:[\protag]
@JPN:　言われてみれば……。
@ENG:

@IDX:64048
@OFF:0x18785
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃ、続き……しよっか？
@ENG:

@IDX:64051
@OFF:0x187d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:64052
@OFF:0x1880f
@SPK:
@JPN:　……はいと答えたものの、この後どうすればいいの　か分からない。
@ENG:

@IDX:64053
@OFF:0x1885d
@SPK:
@JPN:　分からないというのは正しくないかもしれない。
@ENG:

@IDX:64054
@OFF:0x18899
@SPK:
@JPN:　やりたいことはある。
@ENG:

@IDX:64055
@OFF:0x188bd
@SPK:
@JPN:　でも、それを実行していいのかが分からない。
@ENG:

@IDX:64057
@OFF:0x18942
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうしたの？　固まっちゃって。
@ENG:

@IDX:64060
@OFF:0x18998
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……どうしたらいいのか分からなくて……。
@ENG:

@IDX:64062
@OFF:0x18a0b
@SPK:［美和子］
@JPN:　えっと……エッチは知ってるんだよね？
@ENG:

@IDX:64065
@OFF:0x18a67
@SPK:[\protag]
@JPN:　……バカにしてますか？
@ENG:

@IDX:64067
@OFF:0x18ac4
@SPK:［美和子］
@JPN:　ゴメンゴメン、そういうつもりじゃないんだよ。だって、分からないとか言うからさ。
@ENG:

@IDX:64070
@OFF:0x18b4a
@SPK:[\protag]
@JPN:　何をするのかは知ってます。ただ……。
@ENG:

@IDX:64072
@OFF:0x18bb5
@SPK:［美和子］
@JPN:　ただ？
@ENG:

@IDX:64075
@OFF:0x18bf3
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:64077
@OFF:0x18c44
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうしたの？　『ただ』の続きは？
@ENG:

@IDX:64080
@OFF:0x18c9c
@SPK:[\protag]
@JPN:　笑いませんか？
@ENG:

@IDX:64082
@OFF:0x18cf1
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうして？
@ENG:

@IDX:64085
@OFF:0x18d33
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしてでもいいですから、約束してください……僕がなにを言っても笑いませんか？
@ENG:

@IDX:64087
@OFF:0x18dc8
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん、笑わない。約束するよ。
@ENG:

@IDX:64090
@OFF:0x18e1c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……初めてなんです。
@ENG:

@IDX:64092
@OFF:0x18e7b
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:64095
@OFF:0x18eb7
@SPK:[\protag]
@JPN:　こういうことするの初めてなんです。だから、タイミングって言うか、どういう手順で進めたらいいか分からなくて……。
@ENG:

@IDX:64097
@OFF:0x18f6c
@SPK:［美和子］
@JPN:　初めて……そうなんだ。
@ENG:

@IDX:64100
@OFF:0x18fba
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……こんなこと言うと情けない奴って思われるかもしれませんけど……その……リードしてもらえませんか？
@ENG:

@IDX:64102
@OFF:0x19067
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　私がリードするの？
@ENG:

@IDX:64105
@OFF:0x190b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　ダメですか？
@ENG:

@IDX:64107
@OFF:0x1910a
@SPK:［美和子］
@JPN:　う～ん……ちょっとねぇ……。
@ENG:

@IDX:64110
@OFF:0x1915e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かりました。頑張ってみます。
@ENG:

@IDX:64112
@OFF:0x191c7
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、そんなに難しく考えないで。やりたいようにやればいいんだよ。私とキミは男と女なんだからさ、ちゃんとできるようになってるはずだよ。
@ENG:

@IDX:64115
@OFF:0x19283
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……じゃあ、あの……胸触ってもいいですか？
@ENG:

@IDX:64117
@OFF:0x192fe
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいよ……でも、優しくしてね。
@ENG:

@IDX:64120
@OFF:0x19354
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:64121
@OFF:0x1938a
@SPK:
@JPN:　恐る恐る、真田さんの胸に触れる。
@ENG:

@IDX:64122
@OFF:0x193ba
@SPK:
@JPN:　服の上からでも充分にその柔らかさが分かる。
@ENG:

@IDX:64123
@OFF:0x193f4
@SPK:
@JPN:　ゆっくりと、優しく、苦痛を与えないように細心の　注意を払いながらその柔らかな膨らみを味わう。
@ENG:

@IDX:64124
@OFF:0x19460
@SPK:
@JPN:　その感触はたとえようがない。
@ENG:

@IDX:64125
@OFF:0x1948c
@SPK:
@JPN:　ただただ柔らかく、ただただ甘い感触。
@ENG:

@IDX:64126
@OFF:0x194c0
@SPK:
@JPN:　触れているだけなのに、僕の動悸は激しくなり、息　が苦しくなってくる。
@ENG:

@IDX:64128
@OFF:0x1955f
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ……。
@ENG:

@IDX:64131
@OFF:0x1959f
@SPK:[\protag]
@JPN:　こ、これが……真田さんの胸……。
@ENG:

@IDX:64133
@OFF:0x19606
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん。そうだよ……。
@ENG:

@IDX:64136
@OFF:0x19656
@SPK:[\protag]
@JPN:　すごく……柔らかいです……。
@ENG:

@IDX:64138
@OFF:0x196b9
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん……私の胸……好き？
@ENG:

@IDX:64141
@OFF:0x19707
@SPK:[\protag]
@JPN:　大好きです。真田さんの胸……大好きです。
@ENG:

@IDX:64143
@OFF:0x19776
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ……んん。キミが好きって言ってくれて……嬉しい……。
@ENG:

@IDX:64146
@OFF:0x197e6
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……あ、あの……直接触っても……いいですか。
@ENG:

@IDX:64148
@OFF:0x19861
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……いいよ。
@ENG:

@IDX:64151
@OFF:0x198ad
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ……あの、ちょっと両手挙げてくれますか。
@ENG:

@IDX:64153
@OFF:0x19922
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん、これでいい？
@ENG:

@IDX:64154
@OFF:0x19a20
@SPK:
@JPN:　美しい二つの丘が僕の目の前に現れる。
@ENG:

@IDX:64155
@OFF:0x19a54
@SPK:
@JPN:　白い双丘は、凝った装飾の布地に包まれ、その美し　いラインをさらに強調している。
@ENG:

@IDX:64157
@OFF:0x19afd
@SPK:［美和子］
@JPN:　ちょ、ちょっと……そんなに真剣に見られたら恥ずかしくなっちゃうじゃない。
@ENG:

@IDX:64160
@OFF:0x19b7d
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ、あ……すみません。じゃあ、ブラ外しますね。
@ENG:

@IDX:64162
@OFF:0x19bf4
@SPK:［美和子］
@JPN:　それだけなの？
@ENG:

@IDX:64165
@OFF:0x19c3a
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どうしてですか？
@ENG:

@IDX:64167
@OFF:0x19c97
@SPK:［美和子］
@JPN:　せっかく勝負ブラ着けてきたのに……なんの感想もなし？
@ENG:

@IDX:64170
@OFF:0x19d03
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ、あっ、その……すごく素敵です。
@ENG:

@IDX:64172
@OFF:0x19d6e
@SPK:［美和子］
@JPN:　それだけ？
@ENG:

@IDX:64175
@OFF:0x19db0
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だって……女の人の下着姿なんて初めて見るんですよ？　しょうがないじゃないですか……。
@ENG:

@IDX:64177
@OFF:0x19e4f
@SPK:［美和子］
@JPN:　それもそっか……じゃあ、そろそろ外す？
@ENG:

@IDX:64180
@OFF:0x19ead
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい……。
@ENG:

@IDX:64182
@OFF:0x19f02
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、大丈夫？　外し方……分かる？
@ENG:

@IDX:64185
@OFF:0x19f5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ……多分……あ、あれ？
@ENG:

@IDX:64187
@OFF:0x19fc1
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうしたの？
@ENG:

@IDX:64190
@OFF:0x1a005
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……やっぱりホックの……外し方が……あ、あれ？
@ENG:

@IDX:64192
@OFF:0x1a07e
@SPK:［美和子］
@JPN:　やっ、そんなに乱暴にしないで……これ、高いんだから。
@ENG:

@IDX:64195
@OFF:0x1a0ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません……。
@ENG:

@IDX:64197
@OFF:0x1a145
@SPK:［美和子］
@JPN:　ちょっと待って、自分で外すから……。
@ENG:

@IDX:64200
@OFF:0x1a25d
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ……。
@ENG:

@IDX:64202
@OFF:0x1a2ae
@SPK:［美和子］
@JPN:　な、なんか……恥ずかしいね。
@ENG:

@IDX:64203
@OFF:0x1a2fe
@SPK:
@JPN:　拘束から解き放たれた真田さんの乳房は、プルンと　音を立てそうな勢いで僕の眼前に姿を現した。
@ENG:

@IDX:64204
@OFF:0x1a368
@SPK:
@JPN:　白くきめ細かい肌。
@ENG:

@IDX:64205
@OFF:0x1a38a
@SPK:
@JPN:　予想以上のボリューム。
@ENG:

@IDX:64206
@OFF:0x1a3b0
@SPK:
@JPN:　なぜか得したような気分になってくる。
@ENG:

@IDX:64209
@OFF:0x1a420
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さんって……わりと胸あったんですね。
@ENG:

@IDX:64211
@OFF:0x1a48f
@SPK:［美和子］
@JPN:　そ、そうかなぁ……。
@ENG:

@IDX:64214
@OFF:0x1a4db
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですよ。自信持っていいと思います。
@ENG:

@IDX:64216
@OFF:0x1a548
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん……ありがと。でも、キミに褒めてもらうのが一番嬉しいよ。
@ENG:

@IDX:64219
@OFF:0x1a5bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃあ、あの……始めますね。
@ENG:

@IDX:64221
@OFF:0x1a623
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。
@ENG:

@IDX:64222
@OFF:0x1a65d
@SPK:
@JPN:　まずは直に触れてみる。
@ENG:

@IDX:64223
@OFF:0x1a683
@SPK:
@JPN:　フカフカとした予想以上の柔らかみ。
@ENG:

@IDX:64224
@OFF:0x1a6b5
@SPK:
@JPN:　服の上から触った時より、ずっと興奮する感触。
@ENG:

@IDX:64225
@OFF:0x1a6f1
@SPK:
@JPN:　全体を掴むように周りから握りこむ。
@ENG:

@IDX:64226
@OFF:0x1a723
@SPK:
@JPN:　痛みを与えないように、優しく……優しく……。
@ENG:

@IDX:64228
@OFF:0x1a860
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ……あん……キミの手が……私の胸に……。
@ENG:

@IDX:64231
@OFF:0x1a8c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　夢見てるみたいです……真田さんの胸を、こうして揉めるなんて……。
@ENG:

@IDX:64233
@OFF:0x1a94b
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん……うぅ……夢じゃ……ないよ……。
@ENG:

@IDX:64236
@OFF:0x1a9a7
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですよね。夢だったら……こんなに気持ちいいはずないですもんね。
@ENG:

@IDX:64238
@OFF:0x1aa30
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……そうだよ……あ、あん。
@ENG:

@IDX:64239
@OFF:0x1aa86
@SPK:
@JPN:　少し力を入れるだけで、真田さんの胸はフワフワと　形を変える。
@ENG:

@IDX:64240
@OFF:0x1aad2
@SPK:
@JPN:　ギュッと少し力を入れて握ってみる。
@ENG:

@IDX:64241
@OFF:0x1ab04
@SPK:
@JPN:　指の間から肉が溢れていやらしい光景が広がる。
@ENG:

@IDX:64242
@OFF:0x1ab52
@SPK:
@JPN:　そうしてヤワヤワと感触を楽しんでいると、掌に別　の感触が生まれてきた。
@ENG:

@IDX:64243
@OFF:0x1aba8
@SPK:
@JPN:　固い蕾に触れるような感触。
@ENG:

@IDX:64246
@OFF:0x1ac0e
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……。
@ENG:

@IDX:64248
@OFF:0x1ac63
@SPK:［美和子］
@JPN:　なに？
@ENG:

@IDX:64251
@OFF:0x1aca1
@SPK:[\protag]
@JPN:　乳首……固くなってますよ？
@ENG:

@IDX:64253
@OFF:0x1ad02
@SPK:［美和子］
@JPN:　や、やん……言わないで……。
@ENG:

@IDX:64256
@OFF:0x1ad56
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さんも気持ちよくなってるんですか？
@ENG:

@IDX:64258
@OFF:0x1adc3
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……だって……あん……キミが私の胸を揉んでくれてるんだもん。
@ENG:

@IDX:64261
@OFF:0x1ae3f
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、今度はこの乳首を……。
@ENG:

@IDX:64263
@OFF:0x1aea4
@SPK:［美和子］
@JPN:　や、いやぁぁ……。
@ENG:

@IDX:64266
@OFF:0x1aeee
@SPK:[\protag]
@JPN:　コリコリしていい感じです。真田さんも気持ちいいですか？
@ENG:

@IDX:64268
@OFF:0x1af6b
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、ああ、ああん……そ、そんなに乳首クニクニされたら……わ、私……。
@ENG:

@IDX:64271
@OFF:0x1afe7
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……乳首感じるんですね……じゃあ、こうすればもっと……。
@ENG:

@IDX:64273
@OFF:0x1b06e
@SPK:［美和子］
@JPN:　ひゃんっ！
@ENG:

@IDX:64276
@OFF:0x1b0b0
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ……少し舐めただけなのに、身体がピクッてしましたよ。
@ENG:

@IDX:64278
@OFF:0x1b12f
@SPK:［美和子］
@JPN:　だ、だって……すごく気持ちよくて、乳首の先から電気が走ったみたいに……。
@ENG:

@IDX:64281
@OFF:0x1b1af
@SPK:[\protag]
@JPN:　もっと舐めたらどうなるんですか？
@ENG:

@IDX:64283
@OFF:0x1b216
@SPK:［美和子］
@JPN:　そ、そんなの分かんないよぉ……。
@ENG:

@IDX:64286
@OFF:0x1b26e
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、試してみましょうよ……。
@ENG:

@IDX:64288
@OFF:0x1b2d5
@SPK:［美和子］
@JPN:　あひゃっ！　ひゃぁぁ、あ、ああぁぁ。す、すごく感じるぅぅ……そ、そんなにペロペロされたら……や、やんっ！　こ、こんなの初めて……。
@ENG:

@IDX:64289
@OFF:0x1b38b
@SPK:
@JPN:　僕の舌と乳首が触れるたびに、真田さんはピクンと　大きく反応する。
@ENG:

@IDX:64290
@OFF:0x1b3db
@SPK:
@JPN:　赤く上気したその表情は、快感に翻弄されて、その　強烈な感覚に戸惑いを覚えているように見える。
@ENG:

@IDX:64291
@OFF:0x1b447
@SPK:
@JPN:　まるで、初めて胸を愛撫されたかのように。
@ENG:

@IDX:64293
@OFF:0x1b4ca
@SPK:［美和子］
@JPN:　す、すごいよ……キミの舌、すごく感じるよ……あ、ああぁん……くうぅん。
@ENG:

@IDX:64296
@OFF:0x1b548
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ……ち、ちょっと頑張り過ぎたみたいです……もう舌がつりそうで……。
@ENG:

@IDX:64298
@OFF:0x1b5db
@SPK:［美和子］
@JPN:　ハア、ハア……じゃ、じゃあちょっと休憩する？
@ENG:

@IDX:64301
@OFF:0x1b63f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、次に行きます。
@ENG:

@IDX:64303
@OFF:0x1b69a
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　次って？
@ENG:

@IDX:64306
@OFF:0x1b6e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……ちょっと腰浮かしてくれますか？
@ENG:

@IDX:64308
@OFF:0x1b74d
@SPK:［美和子］
@JPN:　腰を浮かす？　あ、ああ。そういうことね……うんしょっと。これでいい？
@ENG:

@IDX:64311
@OFF:0x1b7c9
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃあ……下脱がしますね。
@ENG:

@IDX:64313
@OFF:0x1b8ea
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ……。
@ENG:

@IDX:64316
@OFF:0x1b92c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれ？　この下着、デザインがブラと一緒ですね。
@ENG:

@IDX:64318
@OFF:0x1b9a1
@SPK:［美和子］
@JPN:　良かった。今度は気づいてくれたんだ。
@ENG:

@IDX:64321
@OFF:0x1b9fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ。僕もそこまで唐変木じゃない……あれ？
@ENG:

@IDX:64323
@OFF:0x1ba74
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　どうかしたの？
@ENG:

@IDX:64326
@OFF:0x1bac0
@SPK:[\protag]
@JPN:　もしかして……。
@ENG:

@IDX:64328
@OFF:0x1bb17
@SPK:［美和子］
@JPN:　きゃっ！
@ENG:

@IDX:64331
@OFF:0x1bb57
@SPK:[\protag]
@JPN:　やっぱり……もうこんなに……。
@ENG:

@IDX:64333
@OFF:0x1bbbc
@SPK:［美和子］
@JPN:　言わないで……自分でも分かってるから……。
@ENG:

@IDX:64336
@OFF:0x1bc1e
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、分かりました。
@ENG:

@IDX:64338
@OFF:0x1bc77
@SPK:［美和子］
@JPN:　は、恥ずかしいよぉ……こんなとこをキミに見られちゃうなんて……。
@ENG:

@IDX:64341
@OFF:0x1bcef
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　でも、もっと恥ずかしいところ見せてもらうつもりなんですけど。
@ENG:

@IDX:64343
@OFF:0x1bd78
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、やっ、そ、そうか……そうだね……。
@ENG:

@IDX:64346
@OFF:0x1bdd8
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、脱がしますよ……。
@ENG:

@IDX:64348
@OFF:0x1be39
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。
@ENG:

@IDX:64351
@OFF:0x1bf33
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………ごくっ。
@ENG:

@IDX:64353
@OFF:0x1bf8a
@SPK:［美和子］
@JPN:　や、やだ……そんなに見ないで……。
@ENG:

@IDX:64356
@OFF:0x1bfe4
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも……どうしても目が離せなくって……。
@ENG:

@IDX:64358
@OFF:0x1c053
@SPK:［美和子］
@JPN:　だ、だからって……あんっ。
@ENG:

@IDX:64361
@OFF:0x1c0a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　すごい……こんなに熱くなって……こんなに溢れて……。
@ENG:

@IDX:64363
@OFF:0x1c120
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、や、いや……急に触らないで……あふぅぅ……。
@ENG:

@IDX:64366
@OFF:0x1c188
@SPK:[\protag]
@JPN:　こんなにヌルヌルになるんですね……女の人って……。
@ENG:

@IDX:64368
@OFF:0x1c201
@SPK:［美和子］
@JPN:　だ、だって……キミが触ってくれるって思ったら……あん……アソコが……アソコが熱くなって……うぅぅん。
@ENG:

@IDX:64371
@OFF:0x1c29d
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの……真田さん……。
@ENG:

@IDX:64373
@OFF:0x1c2fe
@SPK:［美和子］
@JPN:　……な、何？
@ENG:

@IDX:64376
@OFF:0x1c342
@SPK:[\protag]
@JPN:　もう入れてもいいんですか？
@ENG:

@IDX:64378
@OFF:0x1c3a3
@SPK:［美和子］
@JPN:　バ、バカ……そんなこと聞かないでよ……。
@ENG:

@IDX:64381
@OFF:0x1c403
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……僕よく分からなくって……。
@ENG:

@IDX:64383
@OFF:0x1c470
@SPK:［美和子］
@JPN:　……そっか。いいよ……私の中に……来て。
@ENG:

@IDX:64384
@OFF:0x1c523
@SPK:
@JPN:　僕は、今の今までその存在すら脳裏から消え失せて　いた自分の着衣を、引き剥がすように脱ぎ捨てて、　真田さんの美しい裸身の上に折り重なっていった。　
@ENG:

@IDX:64387
@OFF:0x1c693
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さん……。
@ENG:

@IDX:64389
@OFF:0x1c6ec
@SPK:［美和子］
@JPN:　……私たち……しちゃうんだね……。
@ENG:

@IDX:64392
@OFF:0x1c746
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、ダメなんですか？
@ENG:

@IDX:64394
@OFF:0x1c7a1
@SPK:［美和子］
@JPN:　ううん。ちょっと……怖くなっただけ……。
@ENG:

@IDX:64397
@OFF:0x1c801
@SPK:[\protag]
@JPN:　怖いって……どうしてですか？
@ENG:

@IDX:64399
@OFF:0x1c864
@SPK:［美和子］
@JPN:　……しちゃったら、私たちの関係が変わっちゃいそうで……。
@ENG:

@IDX:64402
@OFF:0x1c8d4
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:64404
@OFF:0x1c925
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、違うの。別にキミとしたくないってわけじゃないの。その証拠に……ほら、これはキミと一つになりたくて濡れてるんだから……。
@ENG:

@IDX:64407
@OFF:0x1c9d9
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……。
@ENG:

@IDX:64409
@OFF:0x1ca2e
@SPK:［美和子］
@JPN:　だから……ね？　来て……。
@ENG:

@IDX:64412
@OFF:0x1ca80
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん！！！
@ENG:

@IDX:64413
@OFF:0x1cac4
@SPK:
@JPN:　真田さんと僕の視線が一つに重なる。
@ENG:

@IDX:64414
@OFF:0x1caf6
@SPK:
@JPN:　僕を求める真田さん、真田さんを求める僕。
@ENG:

@IDX:64415
@OFF:0x1cb2e
@SPK:
@JPN:　二人の想いは完全に一つに溶けあっていた。
@ENG:

@IDX:64416
@OFF:0x1cb76
@SPK:
@JPN:　ゆっくりと腰を進める。
@ENG:

@IDX:64417
@OFF:0x1cb9c
@SPK:
@JPN:　目眩がするほどの興奮で膨れ上がった僕の先端が、　柔らかい肉に触れる。
@ENG:

@IDX:64418
@OFF:0x1cbf0
@SPK:
@JPN:　それだけで強烈な快感が腰から伝わってくる。
@ENG:

@IDX:64419
@OFF:0x1cc3a
@SPK:
@JPN:　少しずつズラして入り口を探す。
@ENG:

@IDX:64420
@OFF:0x1cc68
@SPK:
@JPN:　先端で肉ヒダを掻き分ける。
@ENG:

@IDX:64421
@OFF:0x1cc92
@SPK:
@JPN:　ゾクゾクするような感触が、肉棒から腰……背筋と　伝わり、僕の脳髄を痺れさせる。
@ENG:

@IDX:64422
@OFF:0x1cd02
@SPK:
@JPN:　亀頭の先が小さな穴を見つける。
@ENG:

@IDX:64423
@OFF:0x1cd30
@SPK:
@JPN:　軽く力を入れると、少しだが、肉棒が呑み込まれる　感触がある。
@ENG:

@IDX:64426
@OFF:0x1cdb8
@SPK:[\protag]
@JPN:　こ、ここでいいんですか？
@ENG:

@IDX:64428
@OFF:0x1ce17
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……そ、そこで……いい……。
@ENG:

@IDX:64429
@OFF:0x1ce71
@SPK:
@JPN:　腰に込める力を少しずつ増やしていく。
@ENG:

@IDX:64430
@OFF:0x1cea5
@SPK:
@JPN:　ズズ、ズズと、真田さんの中に僕が入っていく。
@ENG:

@IDX:64431
@OFF:0x1cef1
@SPK:
@JPN:　ある程度入ったところで、先端が何かに触れた。
@ENG:

@IDX:64432
@OFF:0x1cf2d
@SPK:
@JPN:　壁のように僕の侵入を阻んでいる何か。
@ENG:

@IDX:64433
@OFF:0x1cf61
@SPK:
@JPN:　僕は、肉棒を全て中に入れたいという強い欲求の命　じるままに、強く腰を押しつけた。
@ENG:

@IDX:64435
@OFF:0x1d00c
@SPK:［美和子］
@JPN:　い、いたっ……。
@ENG:

@IDX:64436
@OFF:0x1d050
@SPK:
@JPN:　中途半端な挿入であっても、初めての僕にとっては　猛烈に興奮するものだった。
@ENG:

@IDX:64437
@OFF:0x1d0aa
@SPK:
@JPN:　真田さんの唇から苦痛の声が漏れたが、それを気に　するような余裕は僕にはもう残っていなかった。
@ENG:

@IDX:64438
@OFF:0x1d116
@SPK:
@JPN:　挿入を拒む壁を破ろうと、さらに力を込める。
@ENG:

@IDX:64439
@OFF:0x1d160
@SPK:
@JPN:　ググッと、圧力に負けて肉棒がしなるような感じが　伝わってきた。
@ENG:

@IDX:64440
@OFF:0x1d1ae
@SPK:
@JPN:　さらに力を込めると、ブチッと何かを引きちぎった　ような感触とともに、僕の肉棒が全て真田さんの中　に埋め込まれた。
@ENG:

@IDX:64442
@OFF:0x1d32f
@SPK:［美和子］
@JPN:　ひっ！　んんーーーーーーーーーーーー！！
@ENG:

@IDX:64445
@OFF:0x1d38f
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:64446
@OFF:0x1d3c9
@SPK:
@JPN:　真田さんの口から、声にならない悲鳴が上がる。
@ENG:

@IDX:64447
@OFF:0x1d405
@SPK:
@JPN:　彼女の美しい眉が苦悶に歪み、激しい痛みに耐えて　いるようだった。
@ENG:

@IDX:64448
@OFF:0x1d467
@SPK:
@JPN:　まさか……。
@ENG:

@IDX:64449
@OFF:0x1d483
@SPK:
@JPN:　僕は真田さんと一つになった部分に目をやった。
@ENG:

@IDX:64450
@OFF:0x1d4bf
@SPK:
@JPN:　そこには純潔の証……赤い華が咲いていた。
@ENG:

@IDX:64453
@OFF:0x1d533
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さん……もしかして……初めてだったんじゃ……。
@ENG:

@IDX:64455
@OFF:0x1d5b0
@SPK:［美和子］
@JPN:　エ、エヘヘ、バレちゃったか……。
@ENG:

@IDX:64458
@OFF:0x1d608
@SPK:[\protag]
@JPN:　バレちゃったかってどうしてそんな大事なことを……。
@ENG:

@IDX:64460
@OFF:0x1d681
@SPK:［美和子］
@JPN:　だって、私の年で処女なんて……恥ずかしいじゃない。
@ENG:

@IDX:64463
@OFF:0x1d6eb
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことありませんよ。初体験は早ければいいってもんじゃないでしょう？
@ENG:

@IDX:64465
@OFF:0x1d778
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうだけど……さ。
@ENG:

@IDX:64468
@OFF:0x1d7c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　言ってくれれば、もっと……。
@ENG:

@IDX:64470
@OFF:0x1d825
@SPK:［美和子］
@JPN:　もっと何？　キミだって初めてだったんだから、そんな余裕はないでしょ？
@ENG:

@IDX:64473
@OFF:0x1d8a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　それはそうなんですけど……。
@ENG:

@IDX:64475
@OFF:0x1d904
@SPK:［美和子］
@JPN:　ね？　もういいじゃない。初めて同士なんて、なんか運命的な感じしない？
@ENG:

@IDX:64478
@OFF:0x1d980
@SPK:[\protag]
@JPN:　……運命……か、なんかいいですね。
@ENG:

@IDX:64480
@OFF:0x1d9e9
@SPK:［美和子］
@JPN:　でしょ？
@ENG:

@IDX:64483
@OFF:0x1da29
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれ？　そう言えばずいぶん普通にしゃべってますけど、平気なんですか？
@ENG:

@IDX:64485
@OFF:0x1dab4
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん……。キミが入ってきた時はすごく痛かったけど、今はそんなに痛くない。なんかジンジンしてるだけで……キミはどんな感じ？
@ENG:

@IDX:64488
@OFF:0x1db64
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと……なんて言ったらいいのか分かんないんですけど、僕のが熱いもので包まれてる感じで……周りがなんだかこう、うねうねって蠢いてるって言うか……。
@ENG:

@IDX:64490
@OFF:0x1dc3d
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、キミのがビクッてした……。
@ENG:

@IDX:64493
@OFF:0x1dc95
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かるんですか？
@ENG:

@IDX:64495
@OFF:0x1dcec
@SPK:［美和子］
@JPN:　当たり前じゃない。私の中に入ってるんだもん。
@ENG:

@IDX:64498
@OFF:0x1dd50
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですよね。
@ENG:

@IDX:64500
@OFF:0x1dda5
@SPK:［美和子］
@JPN:　エヘヘ……。
@ENG:

@IDX:64503
@OFF:0x1dde9
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんですか？
@ENG:

@IDX:64505
@OFF:0x1de42
@SPK:［美和子］
@JPN:　あのね、いま私たち繋がってるんだなって思ったら、なんだか嬉しくなっちゃって……。
@ENG:

@IDX:64508
@OFF:0x1deca
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……。
@ENG:

@IDX:64510
@OFF:0x1df1f
@SPK:［美和子］
@JPN:　ね？　そろそろ動いてみない？
@ENG:

@IDX:64513
@OFF:0x1df73
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　でも、大丈夫なんですか？
@ENG:

@IDX:64515
@OFF:0x1dfd8
@SPK:［美和子］
@JPN:　分かんないけど……たぶん大丈夫だと思う。
@ENG:

@IDX:64518
@OFF:0x1e038
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、ゆっくり動きますね。
@ENG:

@IDX:64520
@OFF:0x1e09b
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。お願い。
@ENG:

@IDX:64521
@OFF:0x1e0df
@SPK:
@JPN:　一つになった部分をゆっくり引き抜く。
@ENG:

@IDX:64522
@OFF:0x1e113
@SPK:
@JPN:　真田さんの眉間に皺が刻まれる。
@ENG:

@IDX:64523
@OFF:0x1e141
@SPK:
@JPN:　痛いのかもしれない。
@ENG:

@IDX:64524
@OFF:0x1e173
@SPK:
@JPN:　亀頭の先ギリギリまで引き抜いて、再び真田さんの　中に埋めていく。
@ENG:

@IDX:64525
@OFF:0x1e1c3
@SPK:
@JPN:　ヌルヌルとした感触が、背筋を駆け上がって、脳天　まで突き抜ける。
@ENG:

@IDX:64526
@OFF:0x1e213
@SPK:
@JPN:　自分でするのとは比べ物にならない快感が、僕の心　を鷲掴みにする。
@ENG:

@IDX:64528
@OFF:0x1e2ae
@SPK:［美和子］
@JPN:　くっ……い、あっ……うぅ……。
@ENG:

@IDX:64531
@OFF:0x1e304
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さん！　こ、これがセックスなんですね……。
@ENG:

@IDX:64533
@OFF:0x1e37d
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……これが……セックスなんだね……。
@ENG:

@IDX:64536
@OFF:0x1e3e1
@SPK:[\protag]
@JPN:　くっ、す、凄いです……真田さんの中。ギュッて強く握られてるみたいなのにヌルヌルして……うっ。
@ENG:

@IDX:64538
@OFF:0x1e484
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、やっ……ば、バイト君……ちょ、ちょっと強すぎる……い、いたっ！
@ENG:

@IDX:64541
@OFF:0x1e500
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すいません……き、気持ちよくって、腰が勝手に……。
@ENG:

@IDX:64543
@OFF:0x1e57d
@SPK:［美和子］
@JPN:　ず、ズルイよ……キミばっかり気持ちよくなって……私も気持ちよくしてよ。
@ENG:

@IDX:64546
@OFF:0x1e5fb
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも……どうすればいいか……。
@ENG:

@IDX:64548
@OFF:0x1e660
@SPK:［美和子］
@JPN:　……キスして……。
@ENG:

@IDX:64551
@OFF:0x1e6aa
@SPK:[\protag]
@JPN:　キ、キスですか……じゃ、じゃあ。
@ENG:

@IDX:64553
@OFF:0x1e711
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん……はむ……ん、ちゅる……ん、ううぅん……。
@ENG:

@IDX:64555
@OFF:0x1e786
@SPK:［美和子］
@JPN:　はあ、はあ、はあ……あっあっあっ……うぅ……んん。
@ENG:

@IDX:64558
@OFF:0x1e7f0
@SPK:[\protag]
@JPN:　胸も舐めますね……。
@ENG:

@IDX:64560
@OFF:0x1e84b
@SPK:［美和子］
@JPN:　ひゃっ！　あうぅぅ……胸……いい、すごく感じる……。
@ENG:

@IDX:64562
@OFF:0x1e8c6
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、あ、あ、あ、ああぁぁ……。
@ENG:

@IDX:64565
@OFF:0x1e91c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ど、どうですか？　痛いの……なくなりましたか？
@ENG:

@IDX:64567
@OFF:0x1e991
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……なんだか……痛くなくなってきたような……。
@ENG:

@IDX:64570
@OFF:0x1e9ff
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、少し強くしますね……。
@ENG:

@IDX:64572
@OFF:0x1ea64
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、ひゃ、あん……なんか……なんだか変……アソコが……アソコが熱くなって……ああああぁん。
@ENG:

@IDX:64575
@OFF:0x1eaf8
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さんの中……動いてます、僕を締めつけて……うぅ。
@ENG:

@IDX:64577
@OFF:0x1eb77
@SPK:［美和子］
@JPN:　あん、あん、あん、あん……だんだん……だんだん良くなってきたよぉ……。
@ENG:

@IDX:64580
@OFF:0x1ebf5
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ、はあ、はあ、真田さん……真田さん……。
@ENG:

@IDX:64582
@OFF:0x1ec6e
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、あっ……ああぁん……う、ウソ……わ、私、初めてなのに……感じてるの？　ああん、あ、あ、やぁぁん……。
@ENG:

@IDX:64585
@OFF:0x1ed10
@SPK:[\protag]
@JPN:　う……真田さんの中が……僕を……うぅぅ。す、すごく気持ちよくって。こ、こんなの信じられません！
@ENG:

@IDX:64587
@OFF:0x1edb5
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、ああ、あああん……わ、私も……感じる……あうぅん……すごく感じるぅぅ。キミの、キミのが私の中で……ああぁぁ！！
@ENG:

@IDX:64590
@OFF:0x1ee5f
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……真田さん……はあはあ。ぼ、僕もう……。
@ENG:

@IDX:64592
@OFF:0x1eed8
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、うん……イッても……イッてもいいよ……わ、私も……私もイキそう……。
@ENG:

@IDX:64595
@OFF:0x1ef58
@SPK:[\protag]
@JPN:　はっ、ふぅ……も、もう……出ちゃいます！
@ENG:

@IDX:64597
@OFF:0x1efc7
@SPK:［美和子］
@JPN:　あん、あん、ああぁぁぁ……イッて……イッて！！　私の中でイッてぇぇ！！
@ENG:

@IDX:64600
@OFF:0x1f045
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さん！！！！！
@ENG:

@IDX:64602
@OFF:0x1f0a2
@SPK:［美和子］
@JPN:　わ、私も、イッちゃう……イッちゃう……キミにイカされちゃうぅぅぅぅぅぅ！！！！！
@ENG:

@IDX:64605
@OFF:0x1f20f
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ…………。
@ENG:

@IDX:64607
@OFF:0x1f282
@SPK:［美和子］
@JPN:　ああ、ああぁぁぁ……。
@ENG:

@IDX:64610
@OFF:0x1f2d0
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ、真田さん……信じられないくらい……良かったです……。
@ENG:

@IDX:64612
@OFF:0x1f357
@SPK:［美和子］
@JPN:　わ、私も……すごく、良かった……。
@ENG:

@IDX:64615
@OFF:0x1f3b1
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも……初めてでもイケるなんて、知りませんでした。
@ENG:

@IDX:64617
@OFF:0x1f42a
@SPK:［美和子］
@JPN:　それは……キミが好きだからだよ……きっと。
@ENG:

@IDX:64620
@OFF:0x1f48c
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……。
@ENG:

@IDX:64622
@OFF:0x1f4e1
@SPK:［美和子］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:64625
@OFF:0x1f523
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:64627
@OFF:0x1f574
@SPK:［美和子］
@JPN:　最後……外に出しちゃったんだね……。
@ENG:

@IDX:64630
@OFF:0x1f5d0
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:64632
@OFF:0x1f61b
@SPK:［美和子］
@JPN:　初めては中で出して欲しかったな……。キミのこと、最後まで全部感じたかったし……。
@ENG:

@IDX:64635
@OFF:0x1f6a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも……そんなことしたら……。
@ENG:

@IDX:64637
@OFF:0x1f708
@SPK:［美和子］
@JPN:　…………ううん、いいの。ゴメンね、わがまま言って。
@ENG:

@IDX:64640
@OFF:0x1f772
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません……まだそこまでの覚悟は……。
@ENG:

@IDX:64642
@OFF:0x1f7e1
@SPK:［美和子］
@JPN:　だから、いいってば…………あっ。
@ENG:

@IDX:64645
@OFF:0x1f839
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうかしましたか？
@ENG:

@IDX:64647
@OFF:0x1f892
@SPK:［美和子］
@JPN:　フフフ、まだ元気なんだね。
@ENG:

@IDX:64650
@OFF:0x1f8e4
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:64652
@OFF:0x1f92f
@SPK:［美和子］
@JPN:　キミの……コ・コ。
@ENG:

@IDX:64655
@OFF:0x1f979
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ！
@ENG:

@IDX:64657
@OFF:0x1f9c6
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう１回……する？
@ENG:

@IDX:64660
@OFF:0x1fa10
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いいんですか？
@ENG:

@IDX:64662
@OFF:0x1fa69
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん……キミが満足するまで……していいよ。
@ENG:

@IDX:64665
@OFF:0x1facb
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん！！！
@ENG:

@IDX:64666
@OFF:0x1fb6e
@SPK:
@JPN:　この日から、真田さんは毎日のように夕食を作りに　来てくれるようになった。
@ENG:

@IDX:64667
@OFF:0x1fbc6
@SPK:
@JPN:　時にはそのまま僕の部屋に泊まっていくこともあり　半ば同棲のような日々を送った。
@ENG:

@IDX:64668
@OFF:0x1fc34
@SPK:
@JPN:　真田さんは、人より少し遅れて知った性の悦びの虜　になった。
@ENG:

@IDX:64669
@OFF:0x1fc7e
@SPK:
@JPN:　僕はそんな真田さんに溺れていった。
@ENG:

@IDX:64670
@OFF:0x1fcb0
@SPK:
@JPN:　毎日のように肌と肌を重ね合い、考えられる限りの　ことにチャレンジした。
@ENG:

@IDX:64672
@OFF:0x1fd42
@SPK:　　　　　　　　そして
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64673
@OFF:0x1fd50
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64674
@OFF:0x1fd5e
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64675
@OFF:0x1fd6c
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64676
@OFF:0x1fd7a
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:64678
@OFF:0x1fe9b
@SPK:［千草］
@JPN:　入りなさい。
@ENG:

@IDX:64681
@OFF:0x1fedf
@SPK:[\protag]
@JPN:　失礼します。
@ENG:

@IDX:64683
@OFF:0x20016
@SPK:［千草］
@JPN:　……呼び出された理由は、分かってるわね。
@ENG:

@IDX:64686
@OFF:0x20076
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……遺体の清掃業務の契約が今日までだからですよね？
@ENG:

@IDX:64688
@OFF:0x200f1
@SPK:［千草］
@JPN:　分かってるなら話は早いわ。明日からあなたはこの病院の職員じゃなくなるから、寮から出て行ってちょうだい。
@ENG:

@IDX:64691
@OFF:0x2018f
@SPK:[\protag]
@JPN:　は？
@ENG:

@IDX:64693
@OFF:0x201d8
@SPK:［千草］
@JPN:　手続きとかは済んでるから、あなたは出て行くだけでいいわ。
@ENG:

@IDX:64696
@OFF:0x20248
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、仰ってる意味がよく分からないんですけど……。
@ENG:

@IDX:64698
@OFF:0x20339
@SPK:［千草］
@JPN:　分からないですって？　こんな簡単なことなのに？
@ENG:

@IDX:64701
@OFF:0x2039f
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いえ……言われてることは分かります。ただ、どうして僕が出て行かなくちゃいけないのかが……。
@ENG:

@IDX:64703
@OFF:0x204bc
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしてって、あの寮に住めるのはこの病院の職員だけって決まってるからじゃない。
@ENG:

@IDX:64706
@OFF:0x20542
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だって、死体洗いの仕事が終わったら事務局に戻してくれるって……。
@ENG:

@IDX:64708
@OFF:0x205cb
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、一応手配はしてみたわ、でもダメだったの。理事会の警戒もまだ厳しいし、あんまり無理したら、私の身が危ないわ。
@ENG:

@IDX:64711
@OFF:0x20673
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃ、じゃあ、事務局以外の仕事は……。
@ENG:

@IDX:64713
@OFF:0x206de
@SPK:［千草］
@JPN:　悪いんだけど、いま空きが全然ないのよ。
@ENG:

@IDX:64715
@OFF:0x207d1
@SPK:［千草］
@JPN:　さ、分かったら帰ってちょうだい。いつまでもあなたに構ってられるほど暇じゃないのよ。
@ENG:

@IDX:64718
@OFF:0x2085b
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも……急に言われても……てっきり病院に残れるつもりでいたから……。
@ENG:

@IDX:64720
@OFF:0x2095e
@SPK:［千草］
@JPN:　……分かったわ。あなたって結構がめついのね。正規の報酬に３０万上乗せするわ。これでどうかしら。
@ENG:

@IDX:64721
@OFF:0x209ee
@SPK:
@JPN:　冷たく僕を見る副院長。
@ENG:

@IDX:64722
@OFF:0x20a14
@SPK:
@JPN:　金の問題ではない……だが副院長の素っ気ない態度　は、これ以上何を言っても無駄、そう僕に理解させ　るのに充分だった。
@ENG:

@IDX:64723
@OFF:0x20a96
@SPK:
@JPN:　もしかすると、最初から約束を守る気などなかった　のかもしれない。
@ENG:

@IDX:64724
@OFF:0x20af6
@SPK:
@JPN:　これがあの僕が尊敬していた副院長と同一人物なの　だろうか。
@ENG:

@IDX:64725
@OFF:0x20b40
@SPK:
@JPN:　祖父と父によって高められた『医者』というものに　対する熱情が、『医者』の一員である副院長の手に　よって、急速に冷やされていくような感じがした。　
@ENG:

@IDX:64728
@OFF:0x20c1c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かりました……それでいいです。
@ENG:

@IDX:64730
@OFF:0x20cff
@SPK:［千草］
@JPN:　そう。じゃあさっさと帰ってちょうだい。このあと約束があるのよ。
@ENG:

@IDX:64733
@OFF:0x20d75
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……長い間お世話になりました。
@ENG:

@IDX:64734
@OFF:0x20e7a
@SPK:
@JPN:　肩を落として、トボトボと副院長室を後にする。
@ENG:

@IDX:64735
@OFF:0x20eb6
@SPK:
@JPN:　廊下に出る時、先程のノックの主とすれ違った。
@ENG:

@IDX:64736
@OFF:0x20ef2
@SPK:
@JPN:　僕と同じくらいの年の若い男。
@ENG:

@IDX:64737
@OFF:0x20f1e
@SPK:
@JPN:　背格好もほとんど僕と同じくらい。
@ENG:

@IDX:64738
@OFF:0x20f60
@SPK:
@JPN:　ペコッと互いに会釈を交わす。
@ENG:

@IDX:64739
@OFF:0x20f8c
@SPK:
@JPN:　僕は副院長室に背を向けて歩き出し、彼はその部屋　の扉を叩く。
@ENG:

@IDX:64741
@OFF:0x2103d
@SPK:［千草］
@JPN:　早かったわね？　仕事はいいの？
@ENG:

@IDX:64743
@OFF:0x210a2
@SPK:［男の声］
@JPN:　ええ。丁度手が空いたところです。
@ENG:

@IDX:64745
@OFF:0x21107
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……じゃあ、早速用件に移ろうかしら。まず最初に、あなたに謝っておかないといけないわ。
@ENG:

@IDX:64747
@OFF:0x211a6
@SPK:［男の声］
@JPN:　え？　謝るって……何を？
@ENG:

@IDX:64749
@OFF:0x21203
@SPK:［千草］
@JPN:　実は理事会から通達が来てね……あなたのことを解雇しろって……。
@ENG:

@IDX:64751
@OFF:0x21288
@SPK:［男の声］
@JPN:　か、解雇ってどういうことですか？
@ENG:

@IDX:64753
@OFF:0x212ed
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたが今やってる仕事って、本当はアルバイト禁止なのよ。それで、こういうことになっちゃって……でも安心して、次の仕事は用意してあるから……。
@ENG:

@IDX:64754
@OFF:0x213af
@SPK:
@JPN:　それは……。
@ENG:

@IDX:64755
@OFF:0x213cb
@SPK:
@JPN:　どこかで聞いたことのあるような話だった……。
@ENG:

@IDX:64756
@OFF:0x2147c
@SPK:
@JPN:　　　　　　　　…
@ENG:

@IDX:64757
@OFF:0x2149a
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64758
@OFF:0x214a8
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64759
@OFF:0x214b6
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:64760
@OFF:0x214ca
@SPK:
@JPN:その夜。
@ENG:

@IDX:64763
@OFF:0x215bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふう、ごちそうさま。
@ENG:

@IDX:64765
@OFF:0x21617
@SPK:［美和子］
@JPN:　おそまつさまでした。
@ENG:

@IDX:64768
@OFF:0x21663
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……真田さん……。
@ENG:

@IDX:64770
@OFF:0x216c0
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん？　なあに、急に改まっちゃって。どうかしたの？
@ENG:

@IDX:64773
@OFF:0x21728
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕、ここ出て行くことになったんです。
@ENG:

@IDX:64775
@OFF:0x2184f
@SPK:［美和子］
@JPN:　出て行く？　出て行くって……どういうこと？
@ENG:

@IDX:64778
@OFF:0x218b1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……この寮が病院職員専用だってことは知ってますよね？
@ENG:

@IDX:64780
@OFF:0x2192c
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。
@ENG:

@IDX:64783
@OFF:0x2196a
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕、病院の職員じゃなくなっちゃったんです。だから、ここに住めなくなっちゃって……。
@ENG:

@IDX:64785
@OFF:0x21abf
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　でも、事務局に戻ってくるって……。
@ENG:

@IDX:64788
@OFF:0x21b1f
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕もそのつもりだったんですけど……。
@ENG:

@IDX:64790
@OFF:0x21b8a
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ事務局以外の仕事は？　病院の職員ならここに住めるんでしょ？
@ENG:

@IDX:64793
@OFF:0x21c02
@SPK:[\protag]
@JPN:　……僕も副院長に同じように頼みました。でも、空きがないって言われて……。
@ENG:

@IDX:64795
@OFF:0x21d4d
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ、どうするの？　仕事は？　住むところはあるの？
@ENG:

@IDX:64798
@OFF:0x21db9
@SPK:[\protag]
@JPN:　まだ決まってはいませんけど、当てはあります。
@ENG:

@IDX:64800
@OFF:0x21e2c
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか。
@ENG:

@IDX:64803
@OFF:0x21e6c
@SPK:[\protag]
@JPN:　住むところとか決まったら、すぐ連絡しますから。
@ENG:

@IDX:64805
@OFF:0x21f77
@SPK:［美和子］
@JPN:　分かった……じゃあ今日はたっぷりサービスしちゃおうかな。
@ENG:

@IDX:64808
@OFF:0x21fe7
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どうしてですか？
@ENG:

@IDX:64810
@OFF:0x22044
@SPK:［美和子］
@JPN:　なあに、嬉しくないの？
@ENG:

@IDX:64813
@OFF:0x22092
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いや、すごく嬉しいんですけど、どうしてかなって……。
@ENG:

@IDX:64815
@OFF:0x22111
@SPK:［美和子］
@JPN:　だってさ、明日からしばらく会えないわけじゃない？　だから今日はキミの事をいっぱい気持ちよくしておいて、私のことを忘れられないようにしておかないと……ってね。
@ENG:

@IDX:64818
@OFF:0x221e5
@SPK:[\protag]
@JPN:　な、なんだか怖いなぁ……。
@ENG:

@IDX:64820
@OFF:0x22246
@SPK:［美和子］
@JPN:　もちろんキミも頑張ってよね？　いっぱい気持ちよくしてくれないと、私がキミのこと忘れちゃうぞ。
@ENG:

@IDX:64823
@OFF:0x222da
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、分かりました！！　頑張ります！！
@ENG:

@IDX:64825
@OFF:0x22345
@SPK:［美和子］
@JPN:　ウフフ、じゃあ始めよっか。何かリクエストある？
@ENG:

@IDX:64828
@OFF:0x223ab
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……胸でしてくれませんか？
@ENG:

@IDX:64830
@OFF:0x22410
@SPK:［美和子］
@JPN:　胸って……私の胸で、キミのを挟んで欲しいってこと？
@ENG:

@IDX:64833
@OFF:0x2247a
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい。
@ENG:

@IDX:64835
@OFF:0x224cb
@SPK:［美和子］
@JPN:　ＯＫ。それじゃあ、そこに寝そべってくれる？
@ENG:

@IDX:64837
@OFF:0x225a9
@SPK:［美和子］
@JPN:　ウフフ、もうカチカチね。
@ENG:

@IDX:64840
@OFF:0x225f9
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さん、早く……。
@ENG:

@IDX:64842
@OFF:0x22658
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう、焦らないの……こうやってキミのを胸で……よいしょっと。これでいい？
@ENG:

@IDX:64845
@OFF:0x226d8
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ……す、すごく柔らかくって……フワフワして……き、気持ちイイです。
@ENG:

@IDX:64847
@OFF:0x22765
@SPK:［美和子］
@JPN:　ウフフ、喜んでくれて嬉しいわ。じゃあ、本格的にいくわよ。
@ENG:

@IDX:64849
@OFF:0x22871
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん……あむ……ん、ちゅるっ……。
@ENG:

@IDX:64852
@OFF:0x228c9
@SPK:[\protag]
@JPN:　う、うぅぅ……。
@ENG:

@IDX:64854
@OFF:0x22920
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、先っちょから汁が出てきた……チュッ。
@ENG:

@IDX:64857
@OFF:0x22982
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふあっ！
@ENG:

@IDX:64859
@OFF:0x229d1
@SPK:［美和子］
@JPN:　ねえ、私の胸……気持ちイイ？
@ENG:

@IDX:64862
@OFF:0x22a25
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。気持ち……いい、です。
@ENG:

@IDX:64864
@OFF:0x22a8c
@SPK:［美和子］
@JPN:　フフ……どこらへんが気持ちイイ？　ここ？　それともここ？
@ENG:

@IDX:64867
@OFF:0x22afc
@SPK:[\protag]
@JPN:　りょ、両方とも気持ちイイです……うぅぅ……。
@ENG:

@IDX:64869
@OFF:0x22b6f
@SPK:［美和子］
@JPN:　んもう……欲張りなんだから……ちゅるっ。
@ENG:

@IDX:64872
@OFF:0x22bcf
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああぁ……さ、真田さん……僕……。
@ENG:

@IDX:64874
@OFF:0x22c3c
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、こうやって胸で上下に……んっ、んっ、んっ……。
@ENG:

@IDX:64877
@OFF:0x22ca8
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ、や、柔らかくって……気持ちよくって……。
@ENG:

@IDX:64879
@OFF:0x22d1d
@SPK:［美和子］
@JPN:　それから、先っちょを……ペロッと……。
@ENG:

@IDX:64882
@OFF:0x22d7b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あひゃっ、そ、そんなことされたら……う、うぅ……。
@ENG:

@IDX:64884
@OFF:0x22df4
@SPK:［美和子］
@JPN:　……ん、ちゅっ……あむぅ……れろっ……ちゅぅぅぅ……。
@ENG:

@IDX:64887
@OFF:0x22e62
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぼ、僕、もう……で、出ちゃうぅぅ……。
@ENG:

@IDX:64889
@OFF:0x22ecf
@SPK:［美和子］
@JPN:　フフ、イッちゃう？　イッちゃうの？　おねーさんの胸でイッちゃうの？
@ENG:

@IDX:64892
@OFF:0x22f49
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい、い、イッちゃいます。ぼ、僕、真田さんの胸でイッちゃいますぅぅ。
@ENG:

@IDX:64894
@OFF:0x230bd
@SPK:［美和子］
@JPN:　うわわわっ……す、すごい出た。
@ENG:

@IDX:64897
@OFF:0x23113
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ……。
@ENG:

@IDX:64899
@OFF:0x23176
@SPK:［美和子］
@JPN:　いっぱい出たね。
@ENG:

@IDX:64902
@OFF:0x231be
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい……。すごく、気持ちよかったから……。
@ENG:

@IDX:64904
@OFF:0x23233
@SPK:［美和子］
@JPN:　ンフフ、最後まで吸ってあげるね。ちゅぅぅぅぅ……。
@ENG:

@IDX:64907
@OFF:0x2329d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ひあ、ひゃぁぁ……そ、そんなことされたら……。
@ENG:

@IDX:64909
@OFF:0x233a8
@SPK:［美和子］
@JPN:　あー！　また大きくなってきた……ウフフフ。
@ENG:

@IDX:64912
@OFF:0x2340a
@SPK:[\protag]
@JPN:　さ、真田さんが吸うからですよぉ。
@ENG:

@IDX:64914
@OFF:0x23471
@SPK:［美和子］
@JPN:　これなら、すぐにできそう……ね、もう入れてもいい？
@ENG:

@IDX:64917
@OFF:0x234db
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　でも真田さんのほうの準備はまだなんじゃ……。
@ENG:

@IDX:64919
@OFF:0x23554
@SPK:［美和子］
@JPN:　私？　私はもうＯＫだよ？　キミのを舐めてたら、こんなに濡れてきちゃった……ほら。
@ENG:

@IDX:64922
@OFF:0x235dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ……グチョグチョじゃないですか……。
@ENG:

@IDX:64924
@OFF:0x2364b
@SPK:［美和子］
@JPN:　だから……ね？
@ENG:

@IDX:64927
@OFF:0x23691
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも、いますぐは勘弁してください。イッてすぐだと、敏感すぎてつらいんですよ。
@ENG:

@IDX:64929
@OFF:0x23728
@SPK:［美和子］
@JPN:　うーん。しょうがないか……その代わり今度はキミが頑張ってね。
@ENG:

@IDX:64932
@OFF:0x2379c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、それは任せてください。いっぱいイカせてあげます。
@ENG:

@IDX:64934
@OFF:0x23819
@SPK:［美和子］
@JPN:　エヘヘ、楽しみ……。じゃあ、待ってる間にキミのをもっときれいにしておこうかな……ん、くちゅ……ぺろっ。
@ENG:

@IDX:64937
@OFF:0x238b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわわわわ、そ、それじゃ同じことですよ！
@ENG:

@IDX:64939
@OFF:0x23926
@SPK:［美和子］
@JPN:　んー、だってただ待っててもつまんないんだもん……。
@ENG:

@IDX:64942
@OFF:0x23990
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だからって……くぅぅ。
@ENG:

@IDX:64944
@OFF:0x239f1
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん、ん、ん、ん……ちゅぷ……ぺろぺろ……ちゅっ。
@ENG:

@IDX:64947
@OFF:0x23a59
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、分かりましたよ！　すぐに入れてあげます！
@ENG:

@IDX:64948
@OFF:0x23b06
@SPK:
@JPN:　半ば自棄気味に、真田さんの身体を抱え上げる。
@ENG:

@IDX:64949
@OFF:0x23b42
@SPK:
@JPN:　僕の知る唯一の生きた女性の身体。
@ENG:

@IDX:64950
@OFF:0x23b72
@SPK:
@JPN:　バランスの取れたパーツ構成。
@ENG:

@IDX:64951
@OFF:0x23b9e
@SPK:
@JPN:　大きすぎることもなく、小さすぎることもなく。
@ENG:

@IDX:64952
@OFF:0x23bda
@SPK:
@JPN:　胸、腰、尻、脚……。
@ENG:

@IDX:64953
@OFF:0x23bfe
@SPK:
@JPN:　全てが僕好みにできている、僕のための女性。
@ENG:

@IDX:64954
@OFF:0x23c38
@SPK:
@JPN:　僕にとっての美を、そのまま具象化したかのような　その身体を、僕の醜悪な器官で貫く。
@ENG:

@IDX:64956
@OFF:0x23d6c
@SPK:［美和子］
@JPN:　ああぁぁぁぁぁ……嬉しいぃ……入ってくる……キミが入ってくるよぉ。
@ENG:

@IDX:64959
@OFF:0x23de6
@SPK:[\protag]
@JPN:　く、くぅ……い、いつもより……び、敏感になってるから……感じすぎて、き、キツイ……くぅ。
@ENG:

@IDX:64961
@OFF:0x23e85
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、あんっ！　もう中でビクビクいってるよ……ああぁん。
@ENG:

@IDX:64964
@OFF:0x23ef3
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だって……刺激が、強すぎて……っくぅ。
@ENG:

@IDX:64966
@OFF:0x23f64
@SPK:［美和子］
@JPN:　ね、ねえ。動いて……ジッとしてないで動いてよぉ……。
@ENG:

@IDX:64969
@OFF:0x23fd0
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも動いたら、もっと擦れて……。
@ENG:

@IDX:64971
@OFF:0x2403b
@SPK:［美和子］
@JPN:　キミが動かないんなら、私が動いちゃうんだから……いくよ。あっ、あうっ……いい……すごくいいよぉ。
@ENG:

@IDX:64974
@OFF:0x240d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ、ちょっと……さ、真田さん！　そ、そんな……んっ。
@ENG:

@IDX:64976
@OFF:0x24150
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、あっ、あっ、あっ……いい、いい、すごく感じるぅ。
@ENG:

@IDX:64979
@OFF:0x241be
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ、うわわわ……こ、こんな、こんなに……くぅぅ。
@ENG:

@IDX:64981
@OFF:0x24237
@SPK:［美和子］
@JPN:　い、いいの？　キミも感じてるの？　私も……ああぁぁん……私も感じてるよぉ……。
@ENG:

@IDX:64984
@OFF:0x242bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあはあはあはあ……ううぅぅ、こ、こうなったら、真田さんを先に……くぅ……イカせて……うぅっ！
@ENG:

@IDX:64986
@OFF:0x24362
@SPK:［美和子］
@JPN:　ねえ、キミも動いて……動いてよぉ……。
@ENG:

@IDX:64989
@OFF:0x243c0
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、分かりましたよ。それじゃあ、いきますよ……。
@ENG:

@IDX:64991
@OFF:0x24437
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、ひゃっ、わわわわ……す、すごいよ……キミのそれ……すごいよぉ。
@ENG:

@IDX:64994
@OFF:0x244b3
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあはあはあ……ん、ちゅっ……れろ……。
@ENG:

@IDX:64996
@OFF:0x24522
@SPK:［美和子］
@JPN:　きゃふ……あん、あ、あ、あ、あ、ああぁ……いい、いい……も、もう……。
@ENG:

@IDX:64999
@OFF:0x245a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふうふう、ま、まだですか？　まだイキませんか？
@ENG:

@IDX:65001
@OFF:0x24615
@SPK:［美和子］
@JPN:　あん、あん、あん、あ、あ、ああぁぁぁ……も、もうイキそう……だよ……うぅん。
@ENG:

@IDX:65004
@OFF:0x24699
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、早くしないと、ぼ、僕のほうが……。
@ENG:

@IDX:65006
@OFF:0x24706
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、や、やぁ……ああ……も、もうイッちゃう……イッちゃう……。
@ENG:

@IDX:65009
@OFF:0x2477c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ら、ラストスパートぉぉ……！！
@ENG:

@IDX:65011
@OFF:0x247e1
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああああぁぁぁ。す、すごいぃぃぃ……も、もうダメ、ダメぇぇ……。
@ENG:

@IDX:65013
@OFF:0x24880
@SPK:［美和子］
@JPN:　イックゥゥゥゥゥゥゥゥ！！！！！！
@ENG:

@IDX:65016
@OFF:0x249bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、な、そ、そんなにしめたら、ぼ、僕まで……くっ！！
@ENG:

@IDX:65018
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@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、ああぁぁ……な、なんなのぉ……あついよ……おなかの中があついよぉ……。
@ENG:

@IDX:65021
@OFF:0x24b57
@SPK:[\protag]
@JPN:　うっ、うっ、うぅぅぅ。
@ENG:

@IDX:65023
@OFF:0x24bb4
@SPK:［美和子］
@JPN:　はあ、はあ……も、もしかしてこれって……で、出てるの？　おなかの中にキミのがいっぱい出てるの？
@ENG:

@IDX:65026
@OFF:0x24c4a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふ、ふぅうぅぅ……。
@ENG:

@IDX:65028
@OFF:0x24d61
@SPK:［美和子］
@JPN:　だ、出しちゃったんだ……。
@ENG:

@IDX:65031
@OFF:0x24db3
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、はあ、はあ、はあ……。
@ENG:

@IDX:65033
@OFF:0x24e16
@SPK:［美和子］
@JPN:　ね、ねえ……。
@ENG:

@IDX:65036
@OFF:0x24e5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……え？
@ENG:

@IDX:65038
@OFF:0x24eab
@SPK:［美和子］
@JPN:　へ、平気だよね？　１回ぐらい……。
@ENG:

@IDX:65041
@OFF:0x24f05
@SPK:[\protag]
@JPN:　へ、平気って……どういうことですか？
@ENG:

@IDX:65043
@OFF:0x24f70
@SPK:［美和子］
@JPN:　……１回ぐらいなら中出ししても平気だよね？　今日ってわりと危ないんだけど……。
@ENG:

@IDX:65046
@OFF:0x250c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなぁ！！
@ENG:

@IDX:65047
@OFF:0x25ab7
@SPK:
@JPN:　……あれから、３年が経った。
@ENG:

@IDX:65048
@OFF:0x25ae3
@SPK:
@JPN:　あの仕事のことは、今となっては懐かしい思い出の　１ページに過ぎない。
@ENG:

@IDX:65049
@OFF:0x25b37
@SPK:
@JPN:　滅多にない珍しい経験。
@ENG:

@IDX:65050
@OFF:0x25b5d
@SPK:
@JPN:　おかげで酒席での話のネタに困ったことはない。
@ENG:

@IDX:65051
@OFF:0x25b99
@SPK:
@JPN:　……もっとも職場の同僚たちにとっては、いささか　聞き飽きた話になってしまったようだが。
@ENG:

@IDX:65052
@OFF:0x25c0b
@SPK:
@JPN:　僕は今、あの志津江さんに紹介してもらった小さな　編集プロダクションで働いている。
@ENG:

@IDX:65053
@OFF:0x25c6b
@SPK:
@JPN:　編集者として採用されたはずが、ライターまがいの　ことや、カメラマンとしての仕事も、いつの間にか　引き受けさせられている。
@ENG:

@IDX:65054
@OFF:0x25cf3
@SPK:
@JPN:　もともと入稿前は修羅場と呼ばれるほどの忙しさだ　が、色々と兼任させられている僕にとって、それは　まさに修羅場の最前線。
@ENG:

@IDX:65055
@OFF:0x25d79
@SPK:
@JPN:　息つく暇もないほどの忙しさだ。
@ENG:

@IDX:65056
@OFF:0x25db9
@SPK:
@JPN:　……結局、医者になる夢は諦めた。
@ENG:

@IDX:65057
@OFF:0x25de9
@SPK:
@JPN:　夢を捨てて就職を決意した時は、それまでの自分を　否定しているような気がして、激しく葛藤した。
@ENG:

@IDX:65058
@OFF:0x25e69
@SPK:
@JPN:　しかし、本当は悩む必要などなかった。
@ENG:

@IDX:65059
@OFF:0x25eab
@SPK:
@JPN:　『医者』というものに対する幻想。
@ENG:

@IDX:65060
@OFF:0x25edb
@SPK:
@JPN:　『医者』になりたいという強い想い。
@ENG:

@IDX:65061
@OFF:0x25f0d
@SPK:
@JPN:　それが徐々に薄れ始めていた。
@ENG:

@IDX:65062
@OFF:0x25f39
@SPK:
@JPN:　そして……『医者』を目指すよりも、もっと大切に　したいもの。
@ENG:

@IDX:65063
@OFF:0x25f85
@SPK:
@JPN:　死ぬまで大事に守っていきたいもの。
@ENG:

@IDX:65064
@OFF:0x25fb7
@SPK:
@JPN:　それが僕の中にしっかりと根ざし始めていた。
@ENG:

@IDX:65065
@OFF:0x26005
@SPK:
@JPN:　初めから結論は出ていたのだ。
@ENG:

@IDX:65066
@OFF:0x26041
@SPK:
@JPN:　僕の決断は間違っていなかった。
@ENG:

@IDX:65067
@OFF:0x2606f
@SPK:
@JPN:　だからこそ、手に入れられたものがある。
@ENG:

@IDX:65068
@OFF:0x260a5
@SPK:
@JPN:　だからこそ、今の僕がある。
@ENG:

@IDX:65069
@OFF:0x260cf
@SPK:
@JPN:　だからこそ、今の幸せがある。
@ENG:

@IDX:65071
@OFF:0x2613f
@SPK:　　　　　　　だからこそ
@JPN:…
@ENG:

@IDX:65072
@OFF:0x2614d
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:65073
@OFF:0x2615b
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:65074
@OFF:0x26169
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:65075
@OFF:0x26177
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:65077
@OFF:0x26298
@SPK:［女の声］
@JPN:　あなた、起きて！　今日、打ち合わせがあるんでしょ！
@ENG:

@IDX:65080
@OFF:0x26302
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………ん。
@ENG:

@IDX:65082
@OFF:0x26355
@SPK:［女の声］
@JPN:　起きなさいってば！　遅れちゃうわよ！
@ENG:

@IDX:65084
@OFF:0x2645b
@SPK:［美和子］
@JPN:　……もう。どうせ起きられないの分かってるんだから、あんな遅くまで飲んでこなきゃいいのに……。
@ENG:

@IDX:65085
@OFF:0x264ed
@SPK:
@JPN:　僕はこうして家族を手に入れることができた。
@ENG:

@IDX:65086
@OFF:0x26527
@SPK:
@JPN:　あの夜の契り……あのアクシデントは、僕と彼女と　の絆をさらに強く太いものにしてくれた。
@ENG:

@IDX:65088
@OFF:0x266b0
@SPK:［女の子］
@JPN:　まま～。ぱぱおきた？
@ENG:

@IDX:65090
@OFF:0x2670b
@SPK:［美和子］
@JPN:　ぜ～んぜんダメ。紗也香も起こすの手伝ってよ。
@ENG:

@IDX:65092
@OFF:0x2677e
@SPK:［紗也香］
@JPN:　うん！
@ENG:

@IDX:65095
@OFF:0x268a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　うぐっ……。
@ENG:

@IDX:65097
@OFF:0x268f3
@SPK:［紗也香］
@JPN:　ぱぱ～、おきてぇ～。
@ENG:

@IDX:65099
@OFF:0x2694e
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、あなた。早くしないと、間に合わないわよ！
@ENG:

@IDX:65101
@OFF:0x269c3
@SPK:［紗也香］
@JPN:　まにあわないわよ～！
@ENG:

@IDX:65102
@OFF:0x26a0b
@SPK:
@JPN:　真田さん……いや、美和子は、今では僕と同じ苗字　を名乗るようになっていた。
@ENG:

@IDX:65103
@OFF:0x26a65
@SPK:
@JPN:　……籍を入れたばかりの頃は、癖が抜けずに、よく　『真田さん』と呼んでしまって、『美和子でしょ』　とたしなめられた。
@ENG:

@IDX:65104
@OFF:0x26af7
@SPK:
@JPN:　彼女は……僕の妻となり、僕の娘の母となった。
@ENG:

@IDX:65105
@OFF:0x26b33
@SPK:
@JPN:　……いや、ちょっと違うか。
@ENG:

@IDX:65106
@OFF:0x26b5d
@SPK:
@JPN:　『僕の娘の母になり、僕の妻となった』
@ENG:

@IDX:65107
@OFF:0x26b91
@SPK:
@JPN:　これが正しい順番。
@ENG:

@IDX:65108
@OFF:0x26bc5
@SPK:
@JPN:　紗也香を産んでから少し落ち着いたが、相変わらず　僕の世話を焼くことに幸せを感じているらしい。
@ENG:

@IDX:65109
@OFF:0x26c31
@SPK:
@JPN:　もっとも、僕も世話を焼かれて嬉しいのだが……。　
@ENG:

@IDX:65111
@OFF:0x26cbc
@SPK:［美和子］
@JPN:　……もう。今日はせっかく紗也香と一緒にお弁当を作ってあげたのにね。
@ENG:

@IDX:65113
@OFF:0x26d45
@SPK:［紗也香］
@JPN:　さやか、せっかくおべんとつくったのにね。
@ENG:

@IDX:65116
@OFF:0x26da5
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………くすっ。
@ENG:

@IDX:65118
@OFF:0x26dfc
@SPK:［紗也香］
@JPN:　あっ！　ぱぱ、わらった！
@ENG:

@IDX:65120
@OFF:0x26e5b
@SPK:［美和子］
@JPN:　さてはタヌキ寝入りだな？　もー、観念して起きなさーい！
@ENG:

@IDX:65122
@OFF:0x26ed8
@SPK:［紗也香］
@JPN:　たぬきさ～ん！　おきて～！
@ENG:

@IDX:65123
@OFF:0x26f24
@SPK:
@JPN:　可愛い盛りの紗也香と、最愛の妻、美和子。
@ENG:

@IDX:65124
@OFF:0x26f5c
@SPK:
@JPN:　彼女たち、家族に囲まれた生活……。
@ENG:

@IDX:65125
@OFF:0x26f8e
@SPK:
@JPN:　この生活を守るために、僕は今日も戦場さながらの　仕事場へと向かう。
@ENG:

@IDX:65126
@OFF:0x26fe0
@SPK:
@JPN:　布団への未練を断ち切って、僕は妻と娘におはよう　と微笑みかけた……。
@ENG:

